[メイン] 雪あ仮 : x5 3d6 #1 (3D6) > 7[2,4,1] > 7 #2 (3D6) > 11[5,3,3] > 11 #3 (3D6) > 10[4,2,4] > 10 #4 (3D6) > 5[1,2,2] > 5 #5 (3D6) > 8[2,4,2] > 8
[メイン] 雪あ仮 : x5 3d6 振り直し #1 (3D6) > 14[5,5,4] > 14 #2 (3D6) > 8[6,1,1] > 8 #3 (3D6) > 7[2,1,4] > 7 #4 (3D6) > 8[2,1,5] > 8 #5 (3D6) > 15[6,5,4] > 15
[メイン] GM : 準備がよろしければ教えて下さい
[メイン] エミリコ : 教えます!
[メイン] GM : では…出航ですわ~!!!
[メイン] エミリコ : 出航だ〜〜〜〜!!!
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : エミリコは、休日の夕食前の中途半端に持て余した時間を潰そうと自室のベットでごろごろしていました。段々と眠くなってきてしまい、そのまま何かに誘われるように意識を手放してしまいます。
[メイン] GM : <幸運>と<聞き耳>どうぞ!
[メイン] エミリコ : !
[メイン] エミリコ : ccb<=40 幸運 (1D100<=40) > 26 > 成功
[メイン] エミリコ : CCB<=60 聞き耳 (1D100<=60) > 24 > 成功
[メイン] GM : 薄れゆく意識の中で、男とも女とも、老人とも子どもとも取れる声が脳内に響きます。
[メイン] : 『一緒に温かいごはんが食べたいな』
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : そうして、目が覚めると見知らぬ天井がエミリコの視界に映ります。両手を胸の上で組まされ、両足を行儀良く揃えられた格好でソファに寝かされていました。
[メイン] GM : エミリコは、突然、目が覚めると見知らぬ場所で寝かされていたという自分の身に起こった出来事に不安を覚えます。SANc(0/1)
[メイン]
エミリコ :
[メイン] エミリコ : 「────ふぁ……」
[メイン]
エミリコ :
……ん、今のは……夢?
──夢なんて見たの、何時ぶりでしょうか……
[メイン]
エミリコ :
なんだか見ているだけでお腹が空いてくるような、あったかくて……
ほら、ちょうど目の前の天井みたいに、明るい……!
[メイン] エミリコ : ………………あれ?
[メイン] エミリコ : CCB<=40 SANc (1D100<=40) > 80 > 失敗
[メイン] system : [ エミリコ ] SAN : 40 → 39
[メイン]
エミリコ :
「────えええぇぇ……!!?」
どっ、どこですか、ここ…!? ケイト様は!? お屋敷は!?
[メイン] エミリコ : がばり、と勢いよく身を起こします!
[メイン] GM : 身を起こし、周りを見てみると、室内は、綺麗に片付けられたリビングのようです。生活に必要そうなものは全て揃っていそうな雰囲気ですが、モデルルームのように整頓された空間に生活感は感じられません。
[メイン] GM : そして、すぐ側の絨毯が敷かれた床の上に先ほど自分がさせられていた格好と同じ姿で銀色のロングヘアの少女が寝かされています。
[メイン]
エミリコ :
「…………はへぇ…」
なんでしょう、ここ…私が寝ている間に、どこかへ連れてこられてしまったのでしょうか…
お友達の部屋を見たことはあるけど…この部屋、まるで誰も住んでないみたい…
[メイン] エミリコ : ……と、そこで。
[メイン]
エミリコ :
「…………!」
わっ…!私以外にも、どなたかいらっしゃって…!
……えっと、私なんかがこんな立派な寝床をもらって、よかったんでしょうか…!?
[メイン] エミリコ : 慌てて近寄るも、起こすのも悪いと思いつつ眼前でまじまじと観察します!
[メイン] 少女 : 近づくエミリコの気配で目が覚めたのか、少女は胸の上の手を解いてゆっくり身体を起こし、エミリコを寝ぼけ眼の青い瞳で見詰めてきます。
[メイン]
エミリコ :
「わっ…!目が覚めたんですね!」
にこにこと笑いつつ、胸の前で手を合わせて。
[メイン] エミリコ : 「私はエミリコ、エミリコといいます!あなたのお名前は?」
[メイン]
少女 :
「…え…?あ、はい。おはようございます?」
エミリコが声をかけると少女は首を傾げ、不安げに周囲を見渡し今にも泣きそうな顔をしました。
[メイン]
少女 :
「あの……私……ここは……」
「ごめんなさい、名前とか……色々分からなくて……」
[メイン]
エミリコ :
「ふぇっ……だ、大丈夫ですか!? 何か私失礼なことを……」
悲しそうな顔に狼狽えながら、少女の言葉に気付いて。
[メイン] エミリコ : 「お名前…が、わからない……?」
[メイン] 少女 : 「いえ、あなたが謝る必要はなくて…はい。名前も、何も、わかりません」
[メイン]
エミリコ :
「……そ、それは…」
一瞬、似たような経験が脳裏によぎるも…すぐに切り替えて。
[メイン]
エミリコ :
「…………だっ、大丈夫です!」
「お話したり、ご飯を食べたりしているうちに、きっと思い出すかもしれませんから! ね?」
[メイン] エミリコ : そんな確証はどこにもありませんでしたが、反射的に両手を包んで、口から言葉が出ていました。
[メイン] 少女 : エミリコが少女を落ち着かせようと手を取り、宥めると、どこか安心したような表情を浮かべます。
[メイン] 少女 : すると、くぅ、と小さく少女から音がして白い頬を真っ赤に染めてお腹を抑えて俯いしまいました。
[メイン] 少女 : 「………」
[メイン] エミリコ : 「…………はっ!」
[メイン] エミリコ : つられるように、お腹からくぅぅ…と、音が出てしまいます。
[メイン]
少女 :
「……ふふっ」
顔を俯かせたまま、小さく笑みを漏らしてしまいます。
[メイン]
エミリコ :
「……えへへ……おそろいですね…!」
ほんのりと赤らめた頬を小さくかきつつ。
[メイン] 少女 : 「…はい」
[メイン]
エミリコ :
頷きながら。
「そういえば、今日は朝から何も食べていませんでした!」
……そもそも、朝……? で合っているのでしょうか?
[メイン] GM : 窓にはカーテンが掛かっていますね
[メイン] エミリコ : ではお掃除のくせでばっ、と開きましょう!
[メイン]
GM :
カーテンを開くと窓の外、雪が降っているのが見える。
外は夜よりも暗く、空に舞う雪以外は何も見えない。
[メイン] エミリコ : 「わぁ…」
[メイン] 少女 : 釣られて窓の外を覗き込みます。
[メイン] 少女 : 「…うわぁ」
[メイン] エミリコ : しばらく目を惹かれたのち、少女に振り返り。
[メイン]
エミリコ :
「お外がこんなにきれいだったなんて、初めてです!」
「きっと今日はいい日になりそう!」
[メイン] エミリコ : くしゅん、と小さくくしゃみをします。
[メイン] 少女 : 「あなたは…エミリコさんは雪を見るのは初めてなんですか?」
[メイン]
少女 :
くしゃみをするエミリコを見て
「あ、大丈夫ですか?」とテーブルの上からティッシュ箱を持って来ます。
[メイン]
エミリコ :
「ユキ?」
初めて聞いた名前を読み上げるかのようにそう聞き返します。
[メイン] 少女 : 「外に、舞っていたり、積もっていたりする白いものが”雪”です」
[メイン]
エミリコ :
「ユキ、と、いうのですか?」
本で読んだことはあったような…でも、実際に見るのは…初めてな気がします!
[メイン] 少女 : コクコクと頷きます。
[メイン] エミリコ : 手渡されたティッシュ箱に、あっ…ありがとうございます、と慌てて付け足して。
[メイン] エミリコ : 「へぇ…!すごいです!とっても物知りさんなんですね、えっと…」
[メイン]
エミリコ :
「……そうだ!あなたのこと『ユキ』って、呼んでもいいでしょうか!」
「外の雪みたいに、きれいで、すてきですから!」
[メイン] 少女 : 「物知り…なのでしょうか?名前や自分のことはなにも覚えていないので…」
[メイン] 少女 : 「…ユキ」
[メイン]
エミリコ :
「はい!」
独り合点するように頷きます。
[メイン] 少女 : 「…はい。私も素敵だと思います」
[メイン]
エミリコ :
「えへへ…決まりですね、ユキ!」
言ってから、身体を小さく震わせ。
[メイン]
ユキ :
「ありがとうございます。エミリコさん」
ニコリとエミリコに微笑みます。
[メイン]
ユキ :
「…大丈夫ですか?寒かったりしますか?」
小さく震えるエミリコの様子を見て。
[メイン]
エミリコ :
「いえ、私も気に入ってもらえて嬉しいです!」
「うぅ……ちょっとだけ。心配してもらってありがとうございます……でも、きっと探検しているうちに体もあったまりますよ!」
[メイン]
エミリコ :
改めて部屋を見渡します。
ユキの記憶を取り戻すヒントが、部屋のどこかにあるかもしれません!
[メイン] ユキ : 「風邪を引いてしまっては大変です。何か着るものがあればいいのですが…」
[メイン] エミリコ : 「おお…!なるほど!」
[メイン] GM : 室内の様子は、目の前に【ローテーブル】とそれを挟んで正面に【薄型の大きなテレビ】があります。室内全体を見渡せば【ダイニングテーブル】とイスのセットがあり、【対面式のキッチン】が奥にあることも分かりました。壁には【油絵】が掛けられています。
[メイン]
エミリコ :
……服、服、あったかい服〜……と歌いながら、着られそうなものを探します。
……そういえば、勝手に探したり、着ちゃったりして、怒られないでしょうか…
[メイン] ユキ : エミリコのそばを離れないように、トコトコとついて行きます。
[メイン]
エミリコ :
とりあえず、目の前の【ローテーブル】の周りをぐるぐると観察しつつ。
「……わっ、そういえば、ユキも薄着じゃないですか! 寒くはありませんか?」
[メイン]
ユキ :
「…え?そういえば、なんだか不思議と寒さを感じなくて…」
自分の服装を確認し、小首をかしげながら。
[メイン] GM : ローテーブルにはテレビのリモコン、テレビ番組表、1枚のメモが置かれている。
[メイン]
エミリコ :
「……?」
ううん…さすがに、小さな紙を羽織るわけには…
……でも、これ…なんでしょうか?
[メイン] エミリコ : そのままリモコン、番組表とメモの表裏を確認しましょう!
[メイン]
GM :
【メモ表】
誰かと食べるごはんは、温かくて美味しいよ。
一人で食べるごはんは、冷たくて苦しいよ。
準備して一緒に食べようよ。
美味しいごはんを作ろうよ。
今日は寒いから、クリームシチューが食べたいな。
[メイン]
GM :
【メモ裏】
冷たい食事じゃ、満足出来ない。
その時はお前がメインディッシュだ。
[メイン] GM : 赤い文字で書き殴られたゾッとしてしまうメッセージを目にしたエミリコ。SANc(0/1)
[メイン] エミリコ : 「…………!!?」
[メイン] エミリコ : CCB<=39 SANc (1D100<=39) > 34 > 成功
[メイン]
エミリコ :
わっ…び、びっくりしました…
……でも、これ……どういう意味なんでしょうか。
[メイン]
ユキ :
「大丈夫ですか?驚いたように見えましたが…」
心配してエミリコに声をかけます。
[メイン]
GM :
【テレビ番組表】
『今すぐアナタも料理のスキルアップ!初心者でも今すぐプロの味』
と、書かれている。どうやら、初心者向けの料理番組をやっていることが分かる。
[メイン]
GM :
【テレビのリモコン】
何の変哲もないリモコン。
[メイン]
エミリコ :
教えた方がいいのか、少し考え込みつつ…初めて会った時の泣き顔を思い出して。
「……い、いえ!平気です!……ただ、あったかい食事が食べたいってメモを見て…みんなおんなじこと考えてたんだって、びっくりしちゃって。」
[メイン]
ユキ :
「そんなメモが…。でも、私もあたたかい食事の方が好き、です」
エミリコにニコリと微笑みかけます。
[メイン]
エミリコ :
「私も! あったかいスープに、まんまるのパンをつけて食べるのが美味しいんですよ!」
「ほら、ちょうどいいところにお料理の放送をやっているみたいです!」
リモコンに手を取り、電源を押す。
[メイン] ユキ : エミリコの言葉を受け、テレビの方に目を向けます。
[メイン] GM : テレビの電源をつけると、エミリコの姿が映る。
[メイン] エミリコ : 「あれ?」
[メイン] エミリコ : そのまま画面を覗き込みます。
[メイン] ユキ : 「…エミリコさん、ですよね?」
[メイン] GM : 画面の中のエミリコは、必死に何かを叫んでいる。電源を消そうとしても、映像は流れ続ける。
[メイン]
エミリコ :
「え……」
どきどきと心臓が高鳴りながらも、その光景と叫び声に釘付けになり、目が離せない。
[メイン]
:
『助けてください!嫌です!!殺されてしま……!!』
必死に助けを求める自分の声が響く。エミリコは、大きな手に捕まり生きたまま調理される。四肢を刻まれ、赤色のスープの中にその肉塊は放り込まれてしまう。
[メイン] : 「材料が逃げちゃダメだよ」
[メイン] GM : そんな音声が流れ、テレビは勝手に電源が落ちた。その声は、ここに来る前。意識を手放す直前に聞いた、あの声と同じものだった。これから自分は、殺されるかもしれない。そんな予感が過ぎり、背中に冷たい汗が流れる。
[メイン] エミリコ : 「────…………」
[メイン] GM : 身に覚えのない己に対する暴力的なシーンと、己の死を予感させるような映像を目の当たりにしたエミリコ。SANc(1/1d2+1)
[メイン] エミリコ : CCB<=39 SANc (1D100<=39) > 80 > 失敗
[メイン] エミリコ : 1d2+1 (1D2+1) > 1[1]+1 > 2
[メイン] system : [ エミリコ ] SAN : 39 → 37
[メイン]
ユキ :
「え、エミリコさん…!」
映像を見たユキは、エミリコにぎゅっとしがみついてくる。
[メイン]
エミリコ :
「…………………………っ!」
その感触にはたり、と意識を取り戻す。はっ、はっ…という息遣い、上下する横隔膜、額を流れる汗…が、まるで自分のものでないかのように感じられる。
[メイン] ユキ : 何を言っていいのかわからず、しがみついたまま、エミリコの方をじっと見る。
[メイン] エミリコ : 「…………。」
[メイン] エミリコ : 「……大丈夫、です。……ええと、突然知らないところに来てしまったせいで、ちょっと頭が混乱しているのかもしれませんね!」
[メイン] エミリコ : ふぅー…と、息を落ち着けてからユキを振り返り、笑顔を作る。
[メイン]
ユキ :
「辛いなら、言ってくださいね。私も、エミリコさんの役に立ちたいので」
エミリコの笑顔に対して真剣な顔で。
[メイン] エミリコ : 「……ユキ…」
[メイン] ユキ : コクリと頷き
[メイン] ユキ : 1d100<=40 目星 (1D100<=40) > 79 > 失敗
[メイン] ユキ : ローテーブルの周りを自分なりに調べてみましたが、何も見つけることはできませんでした。
[メイン]
エミリコ :
「……あ!」
今度は自分の側が、そばを離れないようにあわててトコトコと追う。
[メイン] エミリコ : 「……ありがとうございます、ユキ。……そうでした、うっかりしてました。こうして優しいユキが一緒にいてくれてるってこと」
[メイン] エミリコ : そう言って、今度は二人でテーブルの周りを探します!
[メイン]
ユキ :
「…あうう。何も見つかりません…」
「…!エミリコさん」
[メイン] GM : <目星>どうぞ!
[メイン] エミリコ : はいっ!
[メイン] エミリコ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 15 > スペシャル
[メイン] GM : エミリコは、ローテーブルの下に、家の見取り図が落ちているのを発見する。
[メイン]
エミリコ :
「……あれ?こんなところに紙が挟まって…」
「……地図、でしょうか?」
[メイン] エミリコ : 広げて二人で中身を確認しますね!
[メイン]
ユキ :
「…あ、そんなところに。私は気づきませんでした」
少しばつが悪い表情をしたあと、エミリコが広げた見取り図に目を通します。
[メイン]
エミリコ :
「えへへ……ふむふむ、窓がこっちで……」
「そうなると、私たちが今いるのは…ここ、リビングですね!」
[メイン] ユキ : ふむふむ、なるほど。とうなずきます。
[メイン] エミリコ : ……ううん、ユキが前はここの家に住んでて、住んでたことを思い出せないとしたら…この子供部屋とか、図書室なんかに行けば、何かわかるでしょうか。
[メイン]
ユキ :
「ここにこれがあって…」
見取り図と部屋の中を交互に見ながら確認している。
[メイン]
エミリコ :
こくこくと頷く。
「……でもこれで、ぐーんと探索が便利になりました!」
「テーブルの周りを探そうとしてくれた、ユキのお手柄です!」
[メイン] エミリコ : ぎゅ、と両手を握って上下に振る。
[メイン]
ユキ :
「そんな…。結局見つけたのはエミリコさんでしたし…」
「でも、そう言ってもらえて嬉しいです」
[メイン] ユキ : 両手を振られながら、笑顔でエミリコに告げます。
[メイン]
エミリコ :
「えへへ…よし!それじゃ、まずは2階の…」
勢いよく立ち上がろうとして、そのままきゅうぅ…と、再び腹の虫を鳴かせる。
[メイン] エミリコ : 「……前に、キッチンを見ましょうか!」
[メイン] ユキ : エミリコの可愛いお腹の音にクスクスと笑ったあと
[メイン]
ユキ :
「うん!」
コクリと頷きます。
[メイン]
エミリコ :
少しだけほてった顔を隠すようにして、ユキの手を引きながら【対面式のキッチン】へと向かいます!
ついでに向かう道すがら【ダイニングテーブル】も確認しますね!
[メイン]
GM :
【ダイニングテーブル】
花瓶には造花が生けられている。ナプキンと【ランチョンマット】が二人分並んでおり、グラスも二人分。バスケットの中には湯気をたてる温かなパンが盛られている。
[メイン]
エミリコ :
「わぁ…!!」
その香ばしい匂いに、思わずよだれを垂らしてしまいそうになる。
[メイン] ユキ : 「美味しそうなパンですね」
[メイン]
エミリコ :
「はい!」
手を伸ばしかけて、ぴたり、と止める。
[メイン] ユキ : 「…?食べないのですか?」
[メイン]
エミリコ :
理由は、ふたつありました。
……ひとつは、人の屋敷のものを勝手に食べてしまって大丈夫なのか…ということ。
[メイン]
エミリコ :
……でも、それより。
お腹をすかせたユキを…そのままにはしておけません!
[メイン] エミリコ : パンをひとつ手に取って、ユキに渡します!
[メイン] ユキ : パンを受け取り、不思議そうな顔をしてエミリコの方を見ます。
[メイン]
エミリコ :
「……考えたんですが、ひとつはまだ置いておくことにしました!」
「だって……あったかいシチューにパンをつけて食べるの、ユキにも試してほしいので!」
[メイン] エミリコ : ……もうひとつの理由は、数分前の自分の言葉を思い出したからでした。
[メイン] ユキ : 「………だったら」
[メイン] ユキ : パンを2等分にちぎり、片方をエミリコに手渡そうとします。
[メイン] エミリコ : 「えっ…!?いえ、私は平気──」
[メイン] エミリコ : 言いかけた言葉とは裏腹に、腹の音がひときわ大きくぐうぅ、と主張します。
[メイン] ユキ : エミリコの可愛いお腹の音に、思わず笑ってしまいます。
[メイン]
エミリコ :
「……。」
恥ずかしそうに小さく俯きます。
[メイン] ユキ : 「はい。半分こです」
[メイン] エミリコ : 「……ありがとう、ございます……ユキ…!」
[メイン] ユキ : 「さっきエミリコさんが見ていたメモにも『誰かと食べるごはんは、温かくて美味しいよ。一人で食べるごはんは、冷たくて苦しいよ。』って書いてありましたからね」
[メイン] ユキ : 「だから、美味しいって気持ちを分かち合うことは、大切だと思います」
[メイン]
エミリコ :
「……!」
「そうでした!さすがはユキ、その通りでした!」
[メイン]
エミリコ :
うんうんと何度も頷き、大切そうに半分こされたパンを受け取ります。
【ランチョンマット】を広げて、向かい合わせの席につきますね!
[メイン] ユキ : コクリと頷き、同じく席に着きます。
[メイン] GM : エミリコがランチョンマットを広げると、ひらりと紙が1枚テーブルの下に落ちました。
[メイン]
エミリコ :
「じゃあ……いただきます!」
目の前の食事に目を奪われて、それには気付かずに。
[メイン] エミリコ : ぱくり、と一口。
[メイン]
ユキ :
「いただきます」
両手を合わせて。
[メイン] ユキ : 私もパンに口をつけます。
[メイン] GM : 焼きたてのパンで、柔らかくとてもあたたかいですね。
[メイン] エミリコ : 「〜〜〜〜…………!!!!!」
[メイン] ユキ : 「…とても、美味しいです」
[メイン]
エミリコ :
わなわなと震えながら。
「すごいです……とってもすごいパンです!」
「これは、私のパン史の中でも五本の指に入るかもしれません!!」
[メイン]
エミリコ :
「思わず転げ回ってしまいそうなくらい、美味しいです!!」
ユキに向かってそう力説します。
[メイン] ユキ : エミリコの言葉にクスクスと笑いながら。
[メイン] ユキ : 「うん、私も。なにも覚えてないのに、なんだかとても美味しくて…」
[メイン] エミリコ : にこにことユキに笑みを返します。
[メイン]
エミリコ :
「はい!もし覚えてなくても、この美味しさはきっと変わらない美味しさです!」
「私も、さっきまでと比べてどんどん力が湧いてきました!」
[メイン] エミリコ : もふもふと、吸い込むようにパンを口に頬張ります。
[メイン]
ユキ :
「エミリコさんが元気が出て、良かった」
ホッとした表情を見せます。
[メイン] GM : エミリコはSAN回復1d2
[メイン]
エミリコ :
!
うわ!ありがとうございます!
[メイン] エミリコ : 1d2 パンは偉大ですね! (1D2) > 2
[メイン] system : [ エミリコ ] SAN : 37 → 39
[メイン]
エミリコ :
「えへへ…心配させてしまいましたね」
「でも!パンを食べた今の私は今度こそ元気いっぱいです!」
だん、と立ち上がった拍子に、足元でくしゃりと音がします。
[メイン] ユキ : エミリコのその様子を見て、ニコリと微笑みを向けます。
[メイン]
エミリコ :
ユキに嘘偽りのない笑みを返しつつ。
「……? あれ…なんでしょうか…」
[メイン] エミリコ : 足元に落ちた紙らしきものを拾い上げ、見てみます!
[メイン]
GM :
【ランチョンマットの下の紙】
答えはくるくる回る水の底。
本を隠すなら本の中、解答はそこにある。
夢見る場所には雌牛が一頭、問題はそこにある。
鏡は真実のみを映し出す。現実が真実とは限らない。
臆病者は床下に隠れているらしい。
帰りたければ、夢を叶えてイタダキマス。
[メイン]
エミリコ :
………………
……ちなみに、裏には……?
[メイン] GM : なにも
[メイン] エミリコ : ふぅ…と胸を撫で下ろし。
[メイン] ユキ : 「何か見つけたのですか?」
[メイン]
エミリコ :
不思議そうな顔でこくり。
「……ユキ、何かわかりますか?これ…」
[メイン] ユキ : エミリコが持つ紙を見て、小首をかしげます。
[メイン] ユキ : 「これは…何かを指しているのでしょうか?」
[メイン]
エミリコ :
目をぱちぱちとして。
「…なるほど!なぞなぞみたいなものってことでしょうか!」
[メイン] ユキ : 「…え?う、うん。でも、私も良くわかっていないから、間違ってたらごめんなさい」
[メイン]
エミリコ :
しばらく考えて。
「ええと、お水ならお風呂かトイレ、本なら図書館でしょうか…考えたら、これからの探索がもっと楽しみになってきました!」
[メイン] エミリコ : 「そんなことありません!このわくわくもユキのおかげです!」
[メイン]
ユキ :
「…なるほどぉ!」
エミリコの言葉にポンと手を叩きます。
[メイン]
ユキ :
「…そ、そう言われると嬉しい」
少し顔を俯かせて恥ずかしそうにしながら。
[メイン]
エミリコ :
その様子を純粋な瞳で見つめて。
「ふふん! それじゃ、元気もやる気も出たところで行きましょうか!」
「今度は、なぞなぞも一緒に捜索です!」
[メイン]
ユキ :
「うん!」
俯かせていた顔を上げ、コクリと頷きます。
[メイン] エミリコ : ……それじゃ、もう一度ユキの手を引きながら改めて【キッチン】へと向かいますね!
[メイン] ユキ : 繋がれた手を先ほどより少し強く握り返しながらキッチンへと向かいます。
[メイン]
エミリコ :
きょろきょろとあたりを見回しますね!
……パンを食べていなかったら、またお腹が鳴っていたかもしれません!
[メイン]
GM :
綺麗に片付けられた【キッチン】。対面式で、リビングの様子をこちらからも覗くことが出来ます。大きめの【食器棚】、【冷蔵庫】、電子レンジがあり、調理台の上には鍋、包丁、まな板等の調理器具と塩コショウなどの調味料が並べられています。
ガスコンロは問題なく火がつき、直ぐにでも使える状態です。蛇口を捻ると綺麗な水が出ます。食器棚の扉に紙が1枚挟まっているようです。
[メイン]
エミリコ :
……ふと、【冷蔵庫】に目を止めます。
あのメモ用紙の内容…シチューの食材があるなら、ここに違いありません!
[メイン]
GM :
【冷蔵庫】
上から順番に冷蔵室、冷凍室、野菜室となっている。
[メイン] エミリコ : 近付いて上から順に迷いなく開いていきますね!
[メイン]
エミリコ :
……。
……一瞬、『食材』のことが頭をよぎりましたが。
……いえ、そんなこと…ありえません。
[メイン]
GM :
【冷蔵室】
野菜が数種類入っている。
(にんじん、たまねぎ、じゃがいも、ブロッコリー)
[メイン] エミリコ : うんうん……美味しいシチューを作るのに、問題なさそうですね。
[メイン]
GM :
【冷凍室】
空っぽで、何も入っていない。
[メイン] エミリコ : ……あれ? お肉はないのでしょうか?
[メイン]
GM :
【野菜室】
腐りかけ潰れたトマトと、バラバラの手足や腸が詰められている。SANc(1/1d3+1)
[メイン] エミリコ : 「あ」
[メイン] エミリコ : 気付けば、視界から蓋を……目を逸らすように、野菜室を閉じていた。
[メイン] エミリコ : CCB<=39 SANc (1D100<=39) > 87 > 失敗
[メイン] エミリコ : 1d3+1 (1D3+1) > 1[1]+1 > 2
[メイン] system : [ エミリコ ] SAN : 39 → 37
[メイン] ユキ : エミリコのつぶやきが聞こえて、近づきます。
[メイン] ユキ : 「何か見つけたのですか?」
[メイン]
エミリコ :
「……。」
……いえ…隠し事をするのは良くない、たとい自らがが生き人形であっても──と、ユキさんに学んだところでした。
[メイン] エミリコ : 「冷蔵庫の上は、シチューに使えそうな野菜でした!……一番下は、見ない方がいいです。」
[メイン]
ユキ :
「………」
心配そうな表情をエミリコに向け
[メイン]
ユキ :
「うん。エミリコさんがそう言うなら」
素直にコクリと頷きます。
[メイン] エミリコ : 「……ありがとうございます、ユキ。…ユキがいてくれるおかげで、私は頑張れるんですよ!」
[メイン] ユキ : 「私も、エミリコさんが一緒にいてくれるなら、大丈夫だって思っています」
[メイン]
エミリコ :
無言で頷きます。
……ユキがいなかったら、私はとっくに──と弱音を吐きかけたことを、ユキからも、自分自身からも……隠すようにして。
[メイン]
エミリコ :
……そのまま、【食器棚】を見ましょうか。
今度はほんの少し、慎重に。
[メイン]
GM :
【食器棚】
挟まっている紙には、『材料は、よく見て探して集めてね。楽しちゃダメだよ』と書かれている。
また、小麦粉の袋が見つかる。他は、器や皿、コップが並ぶ。
[メイン] GM : <目星>を振れますね
[メイン]
エミリコ :
小麦粉、あと調理台にあった塩・胡椒……
調味料は、だいたい揃ってそうですけど……
[メイン] エミリコ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 54 > 成功
[メイン]
GM :
一番上の段から固形ブイヨンが見つかる。
三つある引き出しのうち、一つには鍵がかかっている。他の引き出しには、スプーンやフォーク、ナイフや箸が整頓されて片付けられている。
[メイン]
エミリコ :
ブイヨン!これでスープの味付けもバッチリですね!
こっちの引き出しは……あれ、鍵がかかってる……
[メイン]
エミリコ :
……とはいえ、やっぱり足りませんね……材料。
『材料は、よく見て探して集めてね。楽しちゃダメだよ』…って、他の場所に隠してある……ってこと、でしょうか?
[メイン] エミリコ : …………。
[メイン] エミリコ : ……………………………………"あれ"の下……を探すのは……最後にしましょう。
[メイン] エミリコ : そのまま見落としがないか一通り見渡して、見つけたもの、メモに書かれていたことをユキに共有しますね!
[メイン] ユキ : ふんふんとうなずきながらエミリコの話を聞きます。
[メイン] ユキ : 「これで大体揃ったのでしょうか?」
[メイン]
エミリコ :
「ええと……あと足りないのは、鶏肉、牛乳……あと、バター……?」
指を折りながら数えます。
[メイン]
ユキ :
「おお!エミリコさんは料理に詳しいのですか?」
羨望のまなざしを向けます。
[メイン]
エミリコ :
「……え、えへへ……詳しいってほどじゃありませんが、簡単な料理くらいなら、いつも作っているので…」
褒められて少し照れ臭そうにします。
[メイン] ユキ : 「そうなのですね。それでもすごいです」
[メイン]
エミリコ :
「あ、ありがとうございます、ユキ…!」
ふふん、とちょっとだけ得意げにします。
また少しずつ、元気が湧いてきた気がします。
[メイン] ユキ : 「エミリコさんばかりに探させるのも悪いので、足りていない食材があるのなら、私も探してみますね」
[メイン] エミリコ : 「はいっ!一緒に探しましょう!」
[メイン] ユキ : コクリと頷き
[メイン] ユキ : 1d100<=40 部屋全体目星 (1D100<=40) > 64 > 失敗
[メイン] エミリコ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 47 > 成功
[メイン] GM : エミリコは床下収納を発見する。
[メイン] エミリコ : ……!
[メイン] ユキ : 見当違いの方向を探しています。
[メイン]
エミリコ :
そうでした!
"臆病者は床下に隠れているらしい"…忘れるところでした!
[メイン]
エミリコ :
「ユキ、そこ…!」
ユキの足元の床下収納を指さして。
[メイン]
ユキ :
「…え?」
エミリコの言葉を受け、足下に目を向けます。
[メイン]
ユキ :
「…あ、ありました!見つけました!」
嬉しそうにエミリコに笑顔を向けます。
[メイン] エミリコ : うんうん、と一緒に嬉しそうにします。
[メイン] エミリコ : 「よし、じゃあ…!今度はユキが開けてみますか?」
[メイン] ユキ : 「…!いいのですか?」
[メイン]
エミリコ :
「はい!一緒の探索ですから!」
「見つけてくれたユキの特権です!」
[メイン]
ユキ :
「わぁ…!」
感嘆の声を漏らして
[メイン] ユキ : ゆっくりと床下収納を開けて、中身を確認します。
[メイン] ユキ : 「…あ!バターと、お肉がありました」
[メイン] ユキ : バターとベーコンを取りだし、エミリコの元へ持っていきます。
[メイン]
エミリコ :
「おおー!」
「やりましたね!これで美味しいシチューにぐーんと近付きました!」
[メイン] エミリコ : ユキに手と手を合わせ、ぴょんぴょん跳び上がって喜びます!
[メイン] ユキ : 同じように、ぴょんぴょんと跳び上がります。
[メイン]
エミリコ :
「ふぅ……これで残すは牛乳だけですね!」
「二階には確か本棚がありましたし、あとはレシピが揃えば意外とすぐに終わってしまいそうです!」
[メイン]
ユキ :
「ああ。捜し物、もうすぐ終わるのですね」
少し寂しそうな表情を見せる。
[メイン] エミリコ : 「……? どうしたんですか?」
[メイン] ユキ : 「…あ、えっと…エミリコさんと一緒に捜し物するのが楽しかったから、もうすぐ終わるんだなって思っちゃって…」
[メイン] エミリコ : 「……!」
[メイン] エミリコ : 少しだけ、自分の故郷のことを頭に浮かべるも。
[メイン] エミリコ : 「……いえ!捜し物が終わったら、また別のものを捜せばいいんです!ユキの記憶がちゃんと戻らないうちに、私はどこかに消えたりしませんよ!」
[メイン] エミリコ : 「それに、私もユキと一緒にいられて、とってもとっても楽しいです!」
[メイン] ユキ : エミリコの言葉を聞き、少し驚いた顔を見せたあと、柔らかく微笑みます。
[メイン]
ユキ :
「私も、エミリコさんが一緒にいてくれて、すごく…嬉しい、です」
自分の胸に手を当てて、そう答えます。
[メイン]
エミリコ :
にこり、と嬉しそうに微笑み返しますが……どうしてでしょう。
……私、なにか失敗してしまったのでしょうか?
[メイン]
エミリコ :
初めてです。
心の中はあったかいのに……こんなに熱くて、恥ずかしい気持ちになるのは。
[メイン] エミリコ : 「……とっ、とにかく!」
[メイン]
エミリコ :
「意外と早く終わりそうとは言いましたが、まだまだやることはいっぱいですよ!」
「二人で力を合わせて、がんばりましょう!」
[メイン]
ユキ :
「うん!」
強くうなずきます。
[メイン] エミリコ : 行くぞー!おー!と手を突き上げながら、ユキの手を引いてキッチンを後にします!
[メイン] エミリコ : そしてリビングを出る前に忘れず【油絵】を確認しておきましょう!
[メイン]
GM :
【油絵】
水車の描かれた油絵。
[メイン] GM : <目星>を振れますね
[メイン]
エミリコ :
これは確か水車ですか。本で見たような……
ええと、確か……ここがくるくる回って、人の手を煩わせずともお水が汲めるようになっているんですね!大発明です!
[メイン] エミリコ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 84 > 失敗
[メイン] エミリコ : 🌈
[メイン]
ユキ :
「この絵が気になるのですか?」
足を止め、絵の方に目を向ける。
[メイン] ユキ : 1d100<=40 目星 (1D100<=40) > 97 > 失敗
[メイン] ユキ : 詳しく調べようとして、絵に近づこうとしますが、なにかに足をひっかけて、壁にダイブしてしまいます。
[メイン] エミリコ : 「!!?」
[メイン] エミリコ : 「だっ、大丈夫ですか……!?!?」
[メイン] ユキ : そのままビタンと壁に頭を打ち付けます。
[メイン]
ユキ :
「~~~!!!!」
声にならない声を上げます。
[メイン]
エミリコ :
「……え、ええと…」
わたわたとしたのち。
[メイン] エミリコ : 芸術(家事一般)で鞄に怪我用の痛み止めを入れていないかチェックしてもいいでしょうか!
[メイン] GM : どうぞ!
[メイン] エミリコ : CCB<=70 芸術(家事一般) (1D100<=70) > 37 > 成功
[メイン] エミリコ : 「……あった!大丈夫ですか……ほら!」
[メイン] ユキ : 少し涙目になりながらも、その場にちょこんと座って、エミリコの治療を受けます。
[メイン]
エミリコ :
「よしよし、痛くない、痛くない…」
「私、前からドジで……すぐケガしちゃうので、痛み止めをかばんに入れてもらってるんですよ。持ってて正解でした!」
……頭部に塗るのは初めてでしたが。
[メイン] エミリコ : 「私の気になってたものを、一緒に探してくれたんですよね!嬉しいです!」
[メイン]
ユキ :
「あ、ありがとう…!」
恥ずかしさが半分、エミリコへの感謝の気持ちが半分で、照れつつ目を潤ませます。
[メイン]
ユキ :
「…うん。なにかに足をひっかけたみたいで…」
床の方に目を向けます。
[メイン]
エミリコ :
「……?」
つられて床の方を見ます。
[メイン] GM : 油絵前の床下にハッチを発見する。
[メイン] エミリコ : 「!」
[メイン] ユキ : 「これも床下収納なのでしょうか?」
[メイン]
エミリコ :
曖昧に頷きつつ。
「かもしれませんが……それにしても、どうしてこんなところに……?」
[メイン] エミリコ : ハッチに手をかけ、ゆっくりと開こうとします。
[メイン] GM : 鍵がかかっていて開きそうにありませんね
[メイン] エミリコ : ガチャガチャ。
[メイン] エミリコ : 「……うぅん……鍵がかかっているみたいです…」
[メイン] ユキ : 「…そうなのですね。痛い思いをしましたが、また役に立てるかもと思ったので少し残念です」
[メイン] エミリコ : 「そっ、そんなことないですよ!この隠し扉だって、ユキがいなければ見逃していましたし。大手柄です」
[メイン] エミリコ : なでなで、とユキの額をさする。
[メイン]
ユキ :
「えへへ…」
撫でられて恥ずかしいのか、照れながら笑います。
[メイン] エミリコ : ……えへへ。なんだか、妹ができたみたいです。
[メイン]
エミリコ :
……でも、深まっていくばかりの謎に、不気味な映像……そして、私たちをこんな目に遭わせている人物の正体……
……私も、もう少し頑張らないと……ですね。
[メイン] ユキ : もう大丈夫。とゆっくり立ち上がります。
[メイン] エミリコ : 「……わ! ゆっくりでいいですよ!?」
[メイン]
ユキ :
「心配してくれてありがとう。でも、エミリコさんのおかげで痛いのがどこかへ飛んでいったので、もう大丈夫です」
ニコリと笑顔を見せ、大丈夫だとアピールします。
[メイン]
エミリコ :
「む……わかりました!……でも、無理しちゃダメですからね?」
「折角のきれいなお顔ですから!」
[メイン]
ユキ :
「えへへ…うん!」
コクリと頷きます。
[メイン]
エミリコ :
ぱちり、と大きなまばたきを返事に代え。
ぎぃ……と軋む音を立てながら、部屋の外に続く扉が開こうとします。
[メイン]
エミリコ :
[メイン]
エミリコ :
廊下の景色も、私にはとても新鮮で…つい、きょろきょろと首を回してしまいました。
……もしここにケイト様がいたら、落ち着きがないって呆れてしまわれるかもしれません。
[メイン] エミリコ : とりあえず、この階を一通り見てしまうのと……あと、ユキのおでこの怪我が大丈夫かを確かめるために鏡を見に行くのも兼ねて!
[メイン] エミリコ : がらがら…がたん。
[メイン]
エミリコ :
「わあ…! やっぱり、地図の通りです!」
「ケ…私が使ってるものとは、少し形が違うみたいですけど」
[メイン] エミリコ : 洗い場を興味津々で見渡します!
[メイン] GM : 脱衣場には【洗面台】と【洗濯機】があります。すり硝子のドアの奥は風呂場になっています。【風呂場】の窓は閉められており、外は相変わらず雪が舞うだけの暗闇です。
[メイン] ユキ : 「うん。ここはお風呂場みたいですね」
[メイン]
エミリコ :
「はい! 誰か入ってしまっていたら困るかな、と思いましたが…大丈夫みたいですね」
「……おっと、そうでした…ユキ、念の為怪我を確認させてください!」
[メイン] エミリコ : そう言って【洗面台】に二人で近寄りますね!
[メイン] ユキ : コクリと頷き、エミリコについて行きます。
[メイン]
GM :
【洗面台】
鏡はついていない、手洗い場。化粧品の類いや電動髭剃りなどが置いてある。歯ブラシは、子ども用の1本を含めて合計で3本立てられている。
[メイン] エミリコ : 「……うん? あれ……? 鏡……ない?」
[メイン] ユキ : 「…そのようですね」
[メイン]
エミリコ :
「ううん…この家に住んでいる人が、割ってしまったのでしょうか…それとも、鏡が苦手とか…?」
歯ブラシに顔をぐい、と近づけます。…三人暮らしみたいですね。
[メイン] エミリコ : ……あ!先に目星できるか確認しましょう!
[メイン] GM : なにも
[メイン] エミリコ : ゾッ!?!!?!?
[メイン]
エミリコ :
「ううん……あとは、外してどこかに…」
そう言って見渡すうち、ふと【洗濯機】が目に入ります。
[メイン]
エミリコ :
えっと……確か、お洗濯の機械ですね!
中で服がぐるぐる回って、汚れやすすを落としてくれると聞きました!
シャドーハウスにもあれば、お洋服をもっときれいにできるのに…
[メイン]
ユキ :
エミリコと同じように、洗濯機を見ようとして
「あ…」
ふらりとよろめいて、洗濯機へ身体を軽くぶつけてしまいます。
[メイン] エミリコ : 「わ……!? ユキ!?」
[メイン] GM : その時、チャリンと音がして何かが落ちる。洗濯機と壁の狭い隙間に、鍵が1つついたキーホルダーが落ちたようだ。
[メイン] ユキ : 「…あの、ごめんなさい。よろけちゃって……何か、落としてしまったみたいです…」
[メイン]
エミリコ :
焦って身体を支えに行きます!
う……やっぱり、さっきの怪我が残って…
[メイン]
エミリコ :
「いえ、無理しないで……? あれ?」
きらん、と光るそれを目で追いつつ。
[メイン]
ユキ :
「さっきから迷惑ばかりかけてしまって…ごめんなさい」
エミリコに支えてもらいながら。
[メイン]
エミリコ :
「そんなことありませんよ!ユキは私たちのためにとっても頑張ってくれています!」
とりあえず、そのまま近くの洗面台の椅子に座らせて軽くさすります。
[メイン]
エミリコ :
「ちょっとだけ休んでてください! 私は落としたものを取ってみますね!」
洗濯機と壁の隙間をひょい、と覗き込みます!
[メイン]
ユキ :
「ありがとう。でも、軽くぶつけただけだから…」
そこまで言いかけて
「…うん。休んでますね」
ニコリとエミリコに笑みを向けて椅子に座ります。
[メイン] GM : 隙間の幅は狭く、大人の腕のサイズでは取れそうにないが、エミリコの腕のサイズなら難なく取れそうですね
[メイン] エミリコ : 「ん、んん〜〜……!!……よしっ!」
[メイン]
エミリコ :
少し埃をかぶった両腕を掲げ。
「取れました!取れましたよ!」
[メイン] GM : 手を伸ばしそれを取ると、どこかの鍵が手に入る。
[メイン]
ユキ :
エミリコの持つ鍵を見て
「鍵?のようですね」
[メイン]
エミリコ :
「……あ!もしかして、さっきの地下室の鍵かもしれません!」
「もしかしたら、地下室で鍵をなくした人が暗くて困ってるかも…!」
[メイン]
ユキ :
エミリコにコクリと頷き
「そうですね。それと、食器棚にも鍵がかかっていた覚えがあります」
[メイン]
エミリコ :
「あ……!そうでした!」
「さすがユキです!私一人だと絶対に忘れてしまってました!」
[メイン] エミリコ : 胸の前で手を合わせ、にこにこと尊敬の眼差しを向けます!
[メイン]
ユキ :
左右に首を振り
「ううん。エミリコさんが私にも見つけたものを教えてくれていたから」
「覚えていたのはエミリコさんのおかげです」
[メイン]
エミリコ :
「わっ……そ、そうでしょうか……!」
「……えへへ! じゃあ、二人のおかげですね!」
[メイン] ユキ : コクリと笑顔でうなずき、ゆっくりと立ち上がります。
[メイン]
エミリコ :
それを確認して。
「よし! じゃあ、こっちのお風呂を確認したら、鍵が合うか確かめに行きましょう!」
[メイン]
エミリコ :
そのまま【風呂場】の扉をゆっくりと開きます…!
ううん……誰もいないと分かっていても、やっぱりちょっと悪い気がしますね。
[メイン]
GM :
【風呂場】
一見、何の変哲もない普通の風呂場。綺麗に掃除されている。
[メイン] GM : <目星>と<聞き耳>を振れますね
[メイン]
エミリコ :
お掃除が行き届いています…!
やっぱり、今も人が住んでいるか、最近まで住んでいたかするのでしょうか。
[メイン] エミリコ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 20 > 成功
[メイン] エミリコ : CCB<=60 聞き耳 (1D100<=60) > 27 > 成功
[メイン]
GM :
エミリコがよく目をこらしてみると、排水口の汚れが、通常より酷く黒ずんでいることに気付く。
また、石鹸の匂いの他に、鉄のような匂いが、ほんの微かにする。
[メイン] エミリコ : ………………。
[メイン] エミリコ : ……ここも……少し、身体がぴりぴりするような……嫌な感じがします。
[メイン]
ユキ :
「エミリコさん、なにか気になるものがありましたか?」
ひょこっと背後から顔を出して尋ねます。
[メイン]
エミリコ :
「……ううん。お掃除はされていますが…」
少し言葉を濁します。
[メイン]
ユキ :
しげしげとお風呂場の中を見渡して
「…そうですね。私から見ても綺麗だと思います」
[メイン]
エミリコ :
「はい!同じお掃除仲間として私も負けていられませんね!」
……隠し事は良くないですが、あまり不安がらせるのはもっと良くありません。
[メイン] エミリコ : 「それじゃ、そろそろ行きますよ! あんまり同じところできょろきょろしていると、またお腹が空いてしまいます!」
[メイン] ユキ : エミリコのその言葉にこっそりお腹を押さえます。
[メイン]
ユキ :
「…まだ大丈夫」
ボソッと呟き
「うん。行こう!」
[メイン]
エミリコ :
[メイン]
エミリコ :
「……だめでしたぁ……」
しょんぼりと少し肩を落としながら階段を登る。
[メイン]
ユキ :
「エミリコさん。元気出してください」
後ろからそう声をかけます。
[メイン]
エミリコ :
「うぅ……ありがとうございます、ユキ…」
「私もよく失敗してしまいますが、ユキに励ましてもらえると元気が湧いてきます」
[メイン] エミリコ : 少し笑顔を取り戻します。
[メイン]
ユキ :
「私もエミリコさんには迷惑をかけてばかりなので」
「それに、言葉をかけるくらいのことしかできませんし」
[メイン]
ユキ :
「でも、それで元気になってもらえるなら、嬉しいです」
エミリコの笑顔に柔らかい微笑みを返します。
[メイン]
エミリコ :
「……ユキ…!」
「ユキは本当にやさしいんですね!…それでいて、つつしまやか?というか……きれいなお花みたいです!」
[メイン]
エミリコ :
「えっと…こっちは確か、子どもの部屋でしたね!」
言いながら階段を登り終え、扉に手をかけます。
[メイン]
ユキ :
「そう…でしょうか…?」
少し照れてつつ
[メイン] ユキ : 「うん。見取り図通りならそのはずですね」
[メイン]
エミリコ :
ユキに目を合わせて頷きます。
そのまま……いえ、一応ノックしてみてから扉を開けましょう!
[メイン] GM : ノックをしても返事はありませんね
[メイン] GM : 扉を開けると、そこは可愛らしい内装の子ども部屋。小さなベット、【タンス】、【勉強机】があります。ぱっと見た所持品などの印象から、部屋の持ち主は女の子であることが推測出来ます。
[メイン]
エミリコ :
「…………!!」
きらきらと目を輝かせます。
[メイン] エミリコ : 「きれい…!本がたくさん!このぬいぐるみは、どうやって編んだのでしょうか!」
[メイン] エミリコ : 子供っぽくあちこちを飛び回ります!
[メイン] ユキ : 「可愛らしい部屋ですね」
[メイン]
ユキ :
「ふふ…楽しそう」
エミリコのその様子を見てクスクスと笑います。
[メイン]
エミリコ :
「はいっ!私の部屋も、真似してみたいです…!」
「……あ、ここはなんでしょうか!」
[メイン] エミリコ : そのまま【タンス】の上を見たり、開けたりしてみます!
[メイン]
GM :
【タンス】
引き出しは何かが引っかかって開かないが、力づくでこじ開けることは可能。
[メイン] エミリコ : 「……あれ?開かない……ううん…!」
[メイン]
ユキ :
「あ…。私も手伝います」
エミリコのそばにより、タンスの取っ手に指をかけます。
[メイン]
エミリコ :
「あ……!ユキ!」
はぁ、はぁと肩で息をしながら振り返ります
[メイン]
エミリコ :
「ありがとうございます…!助かります!」
「じゃ、いきますよ!せーの……っ!!」
[メイン] ユキ : コクリと頷き、引っぱります。
[メイン] エミリコ : ぐい、と一気に引き出しを力任せに引っ張った勢いで、そのまま二人して後ろに倒れます!
[メイン] エミリコ : 「ひゃ…っ!?」
[メイン]
ユキ :
「…わっ!?とっ、とと!?」
踏ん張りが利かずに後ろへ倒れてしまいます。
[メイン]
エミリコ :
「たた……大丈夫ですか、ユキ…」
声をかけながら、ふと引き出しの中身の方に目をやります。
[メイン]
ユキ :
「…う、うん。エミリコさんの方は大丈夫ですか?」
ゆっくりと身体を起こしながら答えます。
[メイン] GM : タンスを開き中を見ると、べっとりと血に濡れた玩具の食品が詰め込まれている。SANc(0/1)
[メイン] GM : また、その玩具の中に、何か光るものがエミリコの目に留まる。
[メイン] エミリコ : 「っ……!」
[メイン] エミリコ : CCB<=37 SANc (1D100<=37) > 17 > 成功
[メイン]
エミリコ :
……血、血、血……どうして、こんな……
……それに、なんで……おもちゃの食べ物が、こんなところに……?
[メイン] エミリコ : ……そこで、は…と気付いて、ユキの方を見やる。
[メイン]
ユキ :
「……?」
きょとんとした顔でエミリコの方を見ています。
[メイン] ユキ : 「タンスの中に何かあったんですか?」
[メイン] エミリコ : 「……いえ、なに……あっ!」
[メイン]
エミリコ :
気遣おうとそう言いかけて、何か光るものが見えたことを思い出し。
おそるおそる手を伸ばして、それをつかんでみます…!
[メイン]
GM :
その光るものは鍵のようですね
エミリコはどこかの鍵を手に入れます。
[メイン]
エミリコ :
「鍵です!第二の鍵、発見です!」
見えないようにそっと袖元で血を拭い、再び掲げてみせます!
[メイン] ユキ : 「わあ。また鍵を見つけたのですね」
[メイン]
エミリコ :
「はい!今度こそ、どっちかの鍵が開きそうです!……うん?」
「でも、この部屋で見つかったってことは…もしかしたら、こっちの引き出しだったりして…」
[メイン] エミリコ : そのまま【勉強机】へと視線を移しますね!
[メイン]
GM :
【勉強机】
物が乱雑に積まれて散らかっている。
[メイン] GM : <目星>を振れますね
[メイン] エミリコ : ……部屋はきれいなのに、机の上だけ……?
[メイン] エミリコ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 29 > 成功
[メイン] GM : 散らばっているクレヨンと、クレヨンケースに入る本数が一致しない。部屋には特に落ちていないことに気付く。
[メイン] エミリコ : ううん……何色が欠けているか、わかるでしょうか?
[メイン] GM : 桃色 青 茶色 水色 橙色 黒が足りていませんね
[メイン] エミリコ : ……もしかして、おっちょこちょいさんなんでしょうか?
[メイン]
ユキ :
「それは…クレヨンですね」
エミリコと同じように机の上を眺めます。
[メイン]
エミリコ :
「……!はい!私もよく絵を描くので、なんだか懐かしい気持ちになりますね!」
「でも、何本かなくなっちゃっているみたいです」
[メイン]
ユキ :
「そうなのですね。エミリコさんの絵、ちょっと見てみたいですね」
そう言った後に部屋の床を見渡して
「…足りないクレヨンは部屋の中には落ちてなさそうですね」
[メイン]
エミリコ :
「ううん……じゃあ、部屋の外……?……あ!もしかしたら、誰かがちょうどお絵描きに使ってるのかもしれません!」
「どちらにせよ、見つかった時のために持っていってあげましょう!」
[メイン] エミリコ : そう言って鞄にクレヨンケースをしまい、ユキと手を繋いで部屋を後にします!
[メイン] ユキ : エミリコに手を引かれて部屋をあとにします。
[メイン]
エミリコ :
[メイン]
エミリコ :
鍵は見つかりましたが、階段をどたばたと往復するとユキも疲れてしまいそうなので、一度この階を全て探してから……ということになりました。
この方が効率も良い……と、さすがはユキ!ナイスアイデアです。
[メイン] エミリコ : そのまま、地図に"寝室"と書かれた部屋をノックして、ゆっくりと扉を開きます!
[メイン]
GM :
ノックをしても返事はありませんね
エミリコが扉を開けると、その部屋のダブルベッドの上に雌牛が座り込んでいます。雌牛はとても大人しく、どこかその表情は、悲しげに見えます。『milk』と書かれた札を首から下げています。
室内には【雌牛】以外には特に変わったところはなく、【ドレッサー】と【クローゼット】があるだけです。窓際には【写真】が飾られています。
[メイン] エミリコ : 「………………」
[メイン] エミリコ : 「…………こ、こんにちは?」
[メイン]
雌牛 :
「モ~~~」
エミリコのあいさつに合わせて鳴き声を上げる。
[メイン] ユキ : 「…う、牛さんがなんでこんなところに…?」
[メイン] エミリコ : 「えっと……ユキ、寝室とはこういうお部屋なのでしょうか?」
[メイン] ユキ : 「…どうなのでしょうか。私も色々と覚えていませんが、人の家の寝室に牛がいるのを見たのは初めてのような気がします」
[メイン] エミリコ : 頷きを返します。……よかった、私だけじゃなかったみたいです。
[メイン]
エミリコ :
とりあえず、一度牛さんのことは忘れて……う、どうしても目に入ってしまいますが……!
次に目についたのは【写真】ですね!
[メイン]
GM :
【窓際の写真】
結婚式の時の写真。純白のウエディングドレスとタキシードに身を包んだ男女が寄り添ってはにかんだ表情で写っている。背景は、自然に溢れた公園のようで小さく水車が見える。
[メイン] エミリコ : 「……あ!これ、さっき一階で見た絵と同じですよ!ほら!」
[メイン] エミリコ : ユキに呼びかけ、一緒に写真を見るように促します。
[メイン]
ユキ :
「…あ、本当ですね」
頭をぶつけたことを思い出し、少し恥ずかしそうにしながらエミリコと一緒に写真を見ます。
[メイン]
ユキ :
「こちらのお二人は、幸せそうですね」
写真を眺めながら
[メイン]
エミリコ :
「はい!きっとここはこの二人…と、その子どもの家なのですね!」
歯ブラシや子供部屋のことを思い出しながら、そう答えます。
[メイン] ユキ : エミリコの言葉に、ふんふんとうなずきます。
[メイン]
エミリコ :
写真に写った二人の息遣いを感じ取るように、部屋を見回します。
次に目に映ったのは…
[メイン]
エミリコ :
「……あ!これは、お化粧のための机ですね! でも…」
【ドレッサー】に近付きます!
[メイン]
GM :
【ドレッサー】
メイク道具が並んでいるが、あまり派手な色合いの物は見受けられない。引き出しには鍵がかかっている。鏡は【三面鏡】になっている。
[メイン]
エミリコ :
化粧道具よりも、その【三面鏡】に気を取られ。
「わあ、すごい…!見てくださいユキ、私がいっぱいいますよ!!」
[メイン] ユキ : エミリコの言葉に誘われ、ドレッサーの方へと足を向けます。
[メイン]
雌牛 :
「モ~~~!!!」
エミリコが三面鏡を開くと、今まで大人しかった雌牛が何かを訴えるように鳴く。
[メイン]
エミリコ :
「えっ……どうしたんですか?」
「ちょっと待っててくださいユキ、まるで私に何か伝えたいような…」
[メイン]
GM :
エミリコの視界に鏡に映る雌牛が目に入ります。
しかし、そこには一人の身篭った女性の姿が映し出される。
[メイン] : 『娘を、解放してあげて』
[メイン] エミリコ : 「えっ?」
[メイン] GM : それだけを言い残し、鏡の中の女性は消え雌牛だけが映る。
[メイン] GM : また、窓際の写真を見ているエミリコは、その女性が写真に写る女性と同一人物だとわかります。
[メイン]
エミリコ :
「……?!」
ばっ…と、ベッドにいたはずの雌牛の方を振り返ります。
[メイン] 雌牛 : 雌牛はおとなしくエミリコの方を見ている。
[メイン] エミリコ : 「……ユキ、さっき何か聞こえませんでしたか?」
[メイン]
ユキ :
「…?いえ、私にはなにも」
首を左右に振り、エミリコさんに答えます。
[メイン]
エミリコ :
「…………」
"鏡は真実のみを映し出す。現実が真実とは限らない"──
[メイン]
エミリコ :
……その一節と同時に、直前の一節も自然と反復されます。
「『夢見る場所には雌牛が一頭、問題はそこにある』……」
[メイン] エミリコ : そのまま、ドレッサーの引き出しに持っている鍵を合わせてみます。
[メイン] GM : 子ども部屋の部屋で見つけた鍵が合いますね
[メイン] エミリコ : 開けてみましょう!
[メイン] GM : エミリコがドレッサーの引き出しを開けると、その中から写真と鍵が出てきますね
[メイン] エミリコ : 「あ……またまた鍵です、これで3つ目ですね!……それと」
[メイン] エミリコ : 鍵をしまったあと、写真を持ち上げ、ユキに見えるようにして確認します!
[メイン]
GM :
【写真】
派手な女性と、一人の男性が仲睦まじく腕を組んでホテルへと入っていく写真や路上でキスを交わす写真など。隠し撮りされた不倫現場の写真。
[メイン] エミリコ : 「…………??」
[メイン] GM : また、窓際の写真を見ているエミリコは、その男性とこの写真に写る男性が同一人物だとわかります。
[メイン] ユキ : 「…その写真の2人も仲が良さそうですね」
[メイン]
エミリコ :
「はい!……あれ?」
「このお家は、さっきの写真の人と子供の三人暮らしじゃなかったのでしょうか?」
[メイン]
ユキ :
「…うん。私もエミリコさんが言っていた通りだと思っていましたが、良くわからなくなってきました」
小首をかしげながら
[メイン]
エミリコ :
うーん、と写真としばらく睨めっこします。
……さっきの女の人が、牛さんになって……残った三人が暮らしているのでしょうか?
[メイン]
エミリコ :
これが"問題"…?と、しばらくうろうろと考えて、ふと前を見る。
「……あ。そういえば、ここ、まだ見てませんでした」
[メイン]
エミリコ :
【クローゼット】を……
……なぜか一瞬、身体が拒否するように伸ばす手が止まった気がしますが……構わず開きます。
[メイン]
GM :
【クローゼット】
衣服が掛けられている。男性ものと女性ものがある。表紙に何も書かれていない古書が見付かる。
[メイン] エミリコ : なるほど、ここは洋服入れ……と、本入れ?
[メイン] エミリコ : 衣服の裾に髪をかき分けられながら、雰囲気に似つかわしくない古書を手に取ります。
[メイン] GM : 中を開きますか?
[メイン] エミリコ : えっと……はい?
[メイン]
GM :
【古書】
中を開くと、魔法陣のようなものが至るところに書き込まれている。文字は英文の筆記体であるが癖が強く掠れていて殆ど読めそうにない。しかし、エミリコは、直感的に何かの儀式について書かれているものだと悟る。SANc(0/1)
[メイン] エミリコ : CCB<=37 SANc (1D100<=37) > 97 > 致命的失敗
[メイン] system : [ エミリコ ] SAN : 37 → 36
[メイン]
エミリコ :
ん……また、さっきの嫌な感じ……
決まり事……儀式……? ……う、余計なことは……
[メイン]
ユキ :
エミリコの背後からひょこっと顔を出します。
「あ…。洋服がありましたね。これでエミリコさんが寒くなくなります」
ニコリとエミリコに微笑みを向けて。
[メイン]
エミリコ :
「……あ、そういえばそうでした! あったかいパンを食べてから、すっかり忘れてました」
「でも、私にこんなきれいな服……いいんでしょうか?」
[メイン]
ユキ :
「ここの家主さんは不在のようですし、それに…」
そう言って窓際の写真の方に目をやります。
[メイン] ユキ : 「家主さんは優しそうですから、寒くて困っていたって説明すれば、許してもらえると思いますよ」
[メイン] エミリコ : それを聞いて、ぱ……と表情を明るくします!
[メイン] ユキ : エミリコのその表情を見て、コクリと頷きます。
[メイン]
エミリコ :
「えへへ…やっぱり、今日はいい一日です!」
少し丈と袖を余らせながら、潜り込むように羽織ります!
[メイン] エミリコ : 「あったかいパンも食べられて、きれいな服が着られて、何より新しい友達といっぱいお喋りできて!」
[メイン] エミリコ : ふりふり、と裾を揺らして小さく踊ります。
[メイン]
ユキ :
踊るエミリコに柔らかい笑顔を向けながら何度もうなずきます。
「私も、楽しいです」
[メイン]
エミリコ :
それに応えるように、こちらも何度も頷きを返します。
……こんな楽しい時間が、ずっと続けばいいのに……なんて、思ってしまいます。
[メイン]
エミリコ :
[メイン] GM : 書斎の扉を開けると、その部屋の中には大きな【本棚】があります。部屋の隅には【引き出し付きの机】、壁には1枚の【絵画】がかけられています。本棚に並ぶ本はジャンルはバラバラですが、全て日本語で書かれているようです。
[メイン] エミリコ : 「わぁ……さっきの部屋より、本がいっぱいですね!」
[メイン]
ユキ :
「うん。…本当に沢山」
部屋の本の量に圧倒されています。
[メイン]
エミリコ :
口をあんぐりと開け、同じように圧巻されます。
これだけあったら、私の気になること、なんでもわかっちゃいそうです!
[メイン] エミリコ : 言いつつも、最初は本ではなく…壁に堂々と飾られた【絵画】に吸い寄せられます。
[メイン]
GM :
【絵画】
油絵が掛けられている。
[メイン] GM : <アイデア>どうぞ!
[メイン] エミリコ : 「……?」
[メイン] エミリコ : CCB<=75 アイデア (1D100<=75) > 65 > 成功
[メイン] GM : エミリコは銀髪で碧眼の少女がこの絵画には描きこまれていることに気付く。ユキに雰囲気が似ている。
[メイン] GM : <目星>も振れますね
[メイン]
エミリコ :
「……!」
もしかして、これって……!
[メイン] エミリコ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 39 > 成功
[メイン] GM : エミリコが絵の裏を調べると、どこかの鍵が出てくる。
[メイン]
エミリコ :
あ……!また鍵です!……あれ?
これで4つ目ですが……鍵穴は、地下室、食器棚、さっきのドレッサー……で、3つ?
[メイン] エミリコ : そんな感想を浮かべつつ、ユキにひそひそ声で話しかけます。
[メイン]
ユキ :
「………?」
エミリコの話に耳を傾けます。
[メイン] エミリコ : 「ねぇ、ユキ……あれ。もしかしてユキじゃないでしょうか?」
[メイン] エミリコ : 絵画の方を指で示します。
[メイン] ユキ : エミリコが指さす絵の方に目を向けます。
[メイン]
ユキ :
「…銀の髪に、碧い瞳…」
自分の髪に触れて、その髪色と絵に描かれた少女を交互に確認するように見ながら
[メイン] ユキ : 「…そうですね。似ているかもしれません」
[メイン] エミリコ : にこにことしながらユキと絵画を交互に見比べます。
[メイン] ユキ : ちょっと恥ずかしそうにしながら顔を俯かせます。
[メイン]
エミリコ :
…………。
……でも、ユキが書かれた絵が、ここ……この家に飾られてる……ってことは。
[メイン] エミリコ : そう考えながら、今度は【本棚】の方へ向かいます!
[メイン] GM : <図書館>を振れますね
[メイン] エミリコ : CCB<=80 調べ物ですね! (1D100<=80) > 94 > 失敗
[メイン]
エミリコ :
「わああ!??」
崩れる本の波に呑まれます!
[メイン] ユキ : 「…!?」
[メイン]
ユキ :
「え、エミリコさん…!?」
慌てて駆けより、エミリコから本をどけます。
[メイン] エミリコ : 「あたた……あ、ありがとうございます、ユキ……」
[メイン] ユキ : 「怪我はないですか?」
[メイン] エミリコ : 少しくらくらとしつつ、恥ずかしそうに笑います。
[メイン] エミリコ : 「はい、平気です!……なんというか、よく落としてしまうので、慣れてしまって。」
[メイン] エミリコ : ユキの手を借りながらゆっくりと立ち上がりつつ、落ちてきた本の一冊に目を向けます。
[メイン] GM : 初心者の絵画(油絵編)といった本が目に入りますね
[メイン]
ユキ :
「大事がないのなら、良かったです」
ホッとした表情をして、エミリコを助け起こします。
[メイン]
エミリコ :
油絵……そういえば、一階にも絵が飾ってありました!
私もあんなふうに綺麗に描けたら、きっと皆も喜んでくれるはずです。
[メイン] エミリコ : 「えへへ…ありがとうございます。ユキには、助けられてばかりですね」
[メイン]
ユキ :
「ふふ…それはこっちのセリフですね」
微笑みながら答えます。
[メイン]
ユキ :
「それよりも、本を探していたのですか?」
崩れ落ちた本を見て
「私も見てみましょうか?」
[メイン]
エミリコ :
「……!」
「はい! お願いしたいで…………す…」
[メイン] エミリコ : 嬉しい申し出についついいつものトーンで答えようとして、ここが書斎だということを思い出します。
[メイン] ユキ : コクリと頷き
[メイン] ユキ : 1d100<=40 図書館 (1D100<=40) > 7 > 成功
[メイン]
ユキ :
「あ…!エミリコさん、これ!」
スープレシピ集(初級編)と書かれた本を手に取り、エミリコに見せます。
[メイン]
エミリコ :
「わ……!すごいです、ユキ…!探し物の達人ですね!」
声を抑えつつ、それでも抑えきれないトーンで答えます!
[メイン]
ユキ :
「…そんな、達人だなんて」
恥ずかしそうにしつつ
「少しでもエミリコさんの役に立てればと思ったから」
[メイン]
エミリコ :
「もう…!少しなんかじゃあありませんよ!」
「ユキはもう、いっぱいいーっぱい私を助けてくれていますから!」
[メイン]
エミリコ :
「ふふん…それじゃ、一緒に読みましょうか!」
近くの椅子を二つ並べて、本を二人で支えて開きます。
[メイン] ユキ : エミリコの言葉に嬉しそうに微笑んだあと、椅子に座り一緒に本を開きます。
[メイン]
GM :
~基本のクリームシチューの作り方~
(材料)鶏肉、たまねぎ、にんじん、じゃがいも、ブロッコリー、バター、水、牛乳、固形ブイヨン、小麦粉、塩コショウ
(作り方)
鶏肉と野菜を一口大に切ってバターで炒めます。
火を止めて小麦粉を入れて混ぜ合わせます。
水、牛乳、固形ブイヨンを入れて煮立たせます。
塩コショウで味を整えて出来上がりです。
※材料は基本であり、他のものでも代用出来ます。
[メイン] GM : 初心者の絵画の本を読み進めると、エミリコが先ほど見た壁の絵画に似た絵が描かれています
[メイン] GM : その絵のタイトルは『最期の晩餐』。
[メイン] GM : 壁の絵にはオリジナルにはない銀髪で碧眼の少女が描き込まれていますね
[メイン]
エミリコ :
本でそのタイトルを確認し、改めて絵を見ます。
……晩餐、食事……温かいシチュー……この絵は、なんのために……?
[メイン] エミリコ : 本を持ったまま、絵画を近くで観察し……その拍子に、壁の隅に置かれた【引き出し付きの机】に気付きます。
[メイン]
GM :
【引き出し付きの机】
鍵がかかっている。
[メイン]
エミリコ :
「……」
じゃら、と今までに拾った鍵を順番に試します!
[メイン] GM : 風呂場で見つけた鍵が合いますね
[メイン] エミリコ : 引き出しを開けましょう!
[メイン] GM : 鍵を使い、引き出しを開けると、絵日記が出てくる。
[メイン]
エミリコ :
「……?」
絵日記……まるで私のように、子どもが描くような……
[メイン] エミリコ : そのまま中を……いえ。
[メイン] エミリコ : 「ユキ、こっちに気になる本があったのですが……一緒に見てもらってもいいですか?」
[メイン]
ユキ :
「あ…。うん」
レシピの本を閉じ、エミリコの方へ向かいます。
[メイン] エミリコ : …では、二人で中を確認しますね!
[メイン]
GM :
【絵日記】
(前半)
『パパとママと、シチューを食べました。あたたかくて、とてもおいしかった』
家族みんなで、雪の日に温かいシチューを食べたこと。とても、美味しかったという旨の日記が書かれている。
[メイン]
GM :
(中盤)
『家族がふえるってママから聞いた。妹ができるんだって。わたし、やさしいお姉さんになる』
とても喜んでいるのが文章からも絵からも伝わってくる。
[メイン] GM : 読み進めると、絵日記は段々とカラフルな色彩だったものからモノクロの絵が増える。
[メイン]
GM :
『パパは今日も、お仕事で帰れない。ママと2人で、トマトのスープを食べたけど、温かいのに冷たい気がしました』
日付が少し空く。
『ママは、体の調子が悪くて寝てるから。今日はパパと2人でごはんを食べました』
[メイン]
GM :
最後のページ。
『あたたかいごはん、みんなで、たべたい』
真っ黒く、ぐちゃぐちゃと何かが塗り潰されたような絵が描かれている。
[メイン] GM : エミリコは、言いようのない不安を掻き立てられる。SANc(0/1d2)
[メイン] エミリコ : CCB<=36 SANc (1D100<=36) > 73 > 失敗
[メイン] エミリコ : 1d2 (1D2) > 2
[メイン] system : [ エミリコ ] SAN : 36 → 34
[メイン]
エミリコ :
…………
……な、なに、これ……
[メイン] GM : また、エミリコは子供部屋を調べているので、絵日記の筆跡から子ども部屋の主がこの絵日記を書いたのだと分かる。
[メイン]
ユキ :
「………」
絶句し、青白い顔で日記を見ている。
[メイン]
エミリコ :
「…………っ」
はっ、とユキの方を見て。
[メイン]
エミリコ :
急いでバタン、と絵日記を閉じる。
「……ごっ、ごめんなさい……!こんなつもりじゃ……」
[メイン]
ユキ :
「…大丈夫、エミリコさんに悪気がないってことはわかってるから」
エミリコに元気のない笑顔を見せながら答えます。
[メイン] エミリコ : 「…………」
[メイン] ユキ : 「エミリコさんの方は大丈夫?気分、悪くなってませんか?」
[メイン] エミリコ : 「…………っ……!……わっ、私の心配なんて、どうでもいいんです……!」
[メイン] ユキ : 「……どうでも良くないです!」
[メイン] エミリコ : 「っ……」
[メイン]
ユキ :
「…今確信しました」
「エミリコさんが調べ物をしてるときに、何度か辛そうな表情をしていたのは、こんなのを見たからですよね?」
[メイン] エミリコ : 「…………。」
[メイン] ユキ : 「それなのに、私にはなにも言わずに、黙って一人で抱え込んで…」
[メイン]
エミリコ :
「……。……その、隠していたのは、ごめんなさい…………」
「……でも、大切なユキまで苦しい目に遭ってほしくなくって……っ……」
[メイン]
ユキ :
ギュッと服の裾を掴み、絞り出すような声で
「……私だって、エミリコさんに辛い思いをして欲しくない、です」
[メイン] エミリコ : 「…………!」
[メイン] ユキ : 「…キッチンで、一緒にパンを食べましたよね?」
[メイン] エミリコ : …こくん、と首を縦に振る。
[メイン]
ユキ :
それに合わせるように自分もうなずき
「『誰かと食べるごはんは、温かくて美味しいよ。』」
「あの時、私はそう言いました」
[メイン] ユキ : 「嬉しいことや楽しいことを共有することは大切だと思いましたから」
[メイン] エミリコ : 「……」
[メイン] エミリコ : 黙って真っ直ぐにユキを見つめ、言葉を待つ。
[メイン]
ユキ :
エミリコのやや紫がかった碧い瞳を見つめながら言葉を続けます。
「そしてこうも言いましたよね?」
「『一人で食べるごはんは、冷たくて苦しいよ。』」
[メイン] ユキ : 「これって、辛いことや悲しいことを一人で抱え込むことにも当てはまるんじゃないかって、私は思うんです」
[メイン] ユキ : 「だから、エミリコさんがそういう思いをしてるなら、私は…」
[メイン] ユキ : 「私は…悲しくなります」
[メイン] エミリコ : 「……っ…」
[メイン]
ユキ :
「エミリコさんが私を気遣ってくれてるのはわかります」
「それがエミリコさんの優しさだって」
[メイン]
ユキ :
「でも、だからこそ、エミリコさんが辛い思いをしているときに何も言ってくれないのは…」
「私だけ優しさを受け取って、私からはお返しできないのは…辛いです」
そこまで言うと、顔を俯かせます。
[メイン] エミリコ : 「……。」
[メイン]
エミリコ :
「……私は」
ゆっくりと、言葉を吐き出します。
[メイン] エミリコ : 「……確かに……辛かった、ことも……ありました。……でも、だからこそ、きっと、怖かったんです……それを伝えるのが。」
[メイン] ユキ : 黙ってエミリコの話を聞き続けます。
[メイン] エミリコ : 「私と一緒にいてくれて、私を温めてくれる……そんなユキに、伝えてしまって……万一にも、支えを失ってしまうのが。」
[メイン]
エミリコ :
「……だから、言えなかった。」
「でも……ユキに言われて、それが間違っていたことに気付きました…たった今。」
[メイン] エミリコ : うっすらと涙を浮かべ。
[メイン] ユキ : 俯かせていた顔を上げ、エミリコの顔をしっかりと見ます。
[メイン]
エミリコ :
「失うのが怖くて、笑顔で振る舞いました。」
「…………私は、ユキのことを考えているようで……本当は、自分のことしか考えていなかったんです。」
[メイン] ユキ : 「……それなら、私だって…」
[メイン] ユキ : 「エミリコさんの態度に違和感を覚えても、エミリコさんがなんでもないって言ってくれるから、それに甘えてしまって…」
[メイン] ユキ : 「自分のことしか考えていなかったのは、私の方」
[メイン] エミリコ : 「…………ユキ……」
[メイン]
エミリコ :
……目の下を少し擦って。
「…………だったら。」
[メイン] エミリコ : ふらりと立ち上がり、とすん……と、身体をユキの方へ預けます。
[メイン] エミリコ : 「……今から、少しだけ。甘えても……いいですか。」
[メイン] ユキ : エミリコの小さな身体の重さと、その体温を感じながらコクリと頷きます。
[メイン] ユキ : 「…うん。エミリコさんからもらった優しさ、ちゃんと私もお返ししたいから」
[メイン] エミリコ : こくん、こくん……と、小さくゆっくりと頷きます。
[メイン] エミリコ : 「……少しだけ、疲れました。……私も、これからは一人で抱え込みませんし……そうやって、ユキさんを一人になんてしません。」
[メイン] ユキ : 「…ありがとう」
[メイン] エミリコ : 「はい。…私こそありがとう、ユキ。」
[メイン] エミリコ : 人の暖かさを恋しがるかのように、ぎゅう……と、子供みたいに抱きしめます。
[メイン] ユキ : エミリコに抱きしめられて、柔らかく微笑みます。
[メイン]
ユキ :
「…私は、暑さや寒さは感じませんが、エミリコさんは、不思議と…あたたかく感じます」
そう言った後、エミリコを優しく抱きしめます。
[メイン]
エミリコ :
「……えへへ」
包み隠せない温かな気持ちを顔に出しながら。
[メイン] エミリコ : 温かく美味しい食事を楽しみに待つ声が、小さくきゅう……と鳴りました。
[メイン]
ユキ :
「………ぷっ」
小さく吹き出してしまいます。
[メイン] ユキ : それと同時に、自分のお腹からもくぅ、と小さく音が鳴りました。
[メイン]
エミリコ :
[メイン] エミリコ : ……そうやってしばらくゆっくりとお互いを確かめ合ったあとで、私たちは最初のリビングへと戻ってきました。もちろん、鍵のかかっていた食器棚と地下室を確認するためです!
[メイン]
エミリコ :
……子供部屋の時みたいに、閉じられた場所を開けるのにはまだ少しどきどきしますが……それでも、今はそんな気持ちを分け合ってくれるユキが隣にいますから…!
……それだけで、心がふんわり包まれているみたいに落ち着いていられます。
[メイン]
ユキ :
「鍵がかかった食器棚はここでしたね」
エミリコに連れられて今はキッチンにいます。
[メイン]
エミリコ :
「はい!これだけ鍵があるのですから、今度こそどれかは合ってくれるはずです!むぅぅ……!」
かちゃかちゃ、と鍵穴と格闘します!
[メイン] GM : 書斎で見つけた鍵が合いますね
[メイン]
エミリコ :
「……よし!……それじゃ……えっと、一緒に開けますよ?」
ユキの気持ちを確かめるように、少し首を傾けて顔を覗き込みます。
[メイン]
ユキ :
「うん。開けよう」
覗き込むエミリコの顔に笑顔を向けます。
[メイン] エミリコ : にこり!
[メイン]
エミリコ :
「では、いきますよ……!」
「せー……のっ!」
[メイン] ユキ : エミリコのかけ声と共に、引き出しを開けます。
[メイン] GM : 引き出しの中には、手帳が入っている。
[メイン]
エミリコ :
「……!」
……絵日記の時のことを思い出して、ぴん……と、少し背が張ってしまいましたが。
[メイン]
エミリコ :
すぐに、ぎゅ……と、ユキの手を握り……落ち着きを取り戻します。
「……中、見ますよ。」
[メイン]
ユキ :
「…うん。大丈夫、見よう」
エミリコの手を握り返します。
[メイン] エミリコ : こくり、ユキの目を見て頷いて。
[メイン] エミリコ : そのまま、二人で手帳を開きます!
[メイン]
GM :
【手帳】
産婦人科への来院日がスケジュールに書き込まれている。
・旦那が少しずつ、帰りが遅くなっている。
・探偵に不倫の調査を依頼した。
など、日記と呼ぶ程ではない呟きのようなものが時々メモされている。
[メイン] GM : メモが残されている最終の日付。『呪い殺してやる』と、冒涜的な響きの文言が一言だけ書き残されて以降書き込みは見付けられない。SANc(0/1)
[メイン] エミリコ : 「……。」
[メイン] エミリコ : CCB<=34 SANc (1D100<=34) > 78 > 失敗
[メイン] system : [ エミリコ ] SAN : 34 → 33
[メイン] エミリコ : ……すぅ、はぁ。
[メイン] ユキ : 繋がれた手から、エミリコの小さな震えを感じ取り、ギュッと強く握ります。
[メイン]
エミリコ :
「…………!」
「へへ……ありがとうございます。……はい、ちょっとびっくりしてしまいました」
[メイン]
エミリコ :
それに応えるように、ぎゅっ…と、手に軽く力を加えます。
「……ユキは、平気ですか?」
[メイン]
ユキ :
手帳の内容に目を向け
「私もちょっとびっくりしてしまいましたが、エミリコさんがいるから大丈夫、です」
エミリコにコクリと頷きます。
[メイン] エミリコ : よかった……と小さく胸を撫で下ろすと同時に、ユキの役に立てていることを嬉しく感じながら。
[メイン]
エミリコ :
「……産婦人科。あまり詳しくはないですが、お母さんが子供を産むために通っていたのなら……きっと、さっきの鏡の中の女の人のものだと思います。」
「……あ、でも……ユキは見てなかったんでしたっけ」
[メイン] エミリコ : さっき寝室で私が見たもの、写真の女の人がお腹を膨らませた姿にそっくりだったこと……を、改めてユキに説明します。
[メイン]
ユキ :
「うん。私はドレッサーを見に行こうとして途中で足を止めたので…」
「エミリコさんはそんなものも見ていたのですね。それならこの手帳の持ち主も、エミリコさんが言うようにその人の可能性が高いですね」
[メイン]
エミリコ :
こくこく、と頷きます。
すぐには信じてもらえないかも…なんて思っていましたが、やっぱりちゃんと話してみてよかったです!
[メイン]
エミリコ :
…………あれ?
違う……あのとき……私は、女の人を鏡で見て、それから……
[メイン] エミリコ : …………振り向いて、ユキを……
[メイン] エミリコ : …………。
[メイン]
GM :
エミリコは思い出します。
三面鏡に映ったはずのユキの姿がそこになかったことを。
非現実的な現象を目の当たりにしたエミリコ。SANc(0/1d2)
[メイン] エミリコ : CCB<=33 SANc (1D100<=33) > 61 > 失敗
[メイン] エミリコ : 1d2 (1D2) > 1
[メイン] system : [ エミリコ ] SAN : 33 → 32
[メイン]
エミリコ :
×××……と、無意識に握る力が強くなります。
この感触は、はたして、ほんもので──いえ、そんなはずは。
[メイン]
ユキ :
「……?エミリコさん…?」
繋いでいるエミリコの手の握る力が不意に強くなり、それが気になって声をかけてしまいます。
[メイン] エミリコ : 「……ユキ。これから私たち、最後の鍵を確認しに行くんですが……」
[メイン] エミリコ : 「……ユキはちゃんと、私と一緒にいてくれますよね?」
[メイン] ユキ : その問いに対して、エミリコに柔らかい笑顔を向け、コクリとうなずきます。
[メイン]
エミリコ :
「……えへへ」
「ごめんなさい、変なことを聞いてしまいました。……大丈夫、私もユキとちゃあんと一緒にいますよ!」
[メイン] ユキ : 「うん。私もエミリコさんと一緒にいます」
[メイン] エミリコ : 「はい!二人でいれば、どんな壁でもきっと乗り越えられますから!」
[メイン] エミリコ : そう奮起して、ユキと一緒に油絵の方へ向かいます!
[メイン]
エミリコ :
[メイン] GM : エミリコが寝室のドレッサーから発見した鍵をハッチに試すと、ハッチが開きます。
[メイン] エミリコ : よし…!中をそうっと覗き込みますね!
[メイン]
GM :
ハッチを開き、覗くと、下に続く階段見えます。
また、ハッチを開けたことで豆電球のぼんやりとした明かりが点灯します。
[メイン]
エミリコ :
「ううん、何だか暗いですね……それに、ちょっとほこりっぽい……」
ハッチから顔を上げ、きょろきょろとリビングの中を見渡します!
[メイン] エミリコ : ……というわけで、お掃除用のほうきを探してもいいでしょうか!
[メイン] GM : <幸運>どうぞ!
[メイン] エミリコ : ……がんばります!ふぅ…!
[メイン] エミリコ : CCB<=40 えい……っ!! (1D100<=40) > 41 > 失敗
[メイン] エミリコ : ぐぅぅ……!!!
[メイン]
エミリコ :
「ユキ、どこかにほうき……は…」
……そう聞こうと振り返ったところで、柄が私の背中から飛び出ているのが目に入ります。
さっき探した納戸で見つけたのを背負ってきていたのを忘れていました!
[メイン] ユキ : クスクスと笑いながらエミリコの背中の箒の方を指さします。
[メイン]
エミリコ :
「……! な、なんでもない……です!」
恥ずかしそうに目を逸らします!
[メイン]
エミリコ :
「も、もう……!行きますよ!」
……でも、今ので少し怖いのもまぎれてしまった気がします。
[メイン]
ユキ :
「…うん!」
笑っちゃダメだと思いつつも漏れ出てしまうのを隠せず。
[メイン] エミリコ : そのまま薄暗い雰囲気をかき消すように、二人でとんとんと階段を下っていきます!
[メイン]
GM :
地下は、食料の備蓄用の保管庫になっており、棚には缶詰やパスタなどの乾物、ペットボトルの飲料水が保管されている。
また、小さな【冷蔵庫】があります。
[メイン] GM : そして更に部屋の奥にもう一部屋ある。
[メイン]
エミリコ :
「……わあ!ここにも食べ物がしまってあったんですね!」
「これなら、突然おなかが減ってしまっても安心です!」
[メイン] ユキ : 「うん。食べ物がこんなにいっぱいあるなら、お腹もいっぱいになれそう」
[メイン]
エミリコ :
「はい……!」
それと…なんとか、自然な言い訳を考えて。
[メイン]
エミリコ :
【冷蔵庫】に手をかけながら。
「あ……えっと、ユキ! シチューの前に私がお腹がへっちゃいすぎてこっそり何か食べてしまわないか、見ててもらっていてもいいですか?」
[メイン]
ユキ :
「ふふ…エミリコさんは食いしん坊さんなのですね」
微笑みながら、エミリコにわかりました。とうなずきます。
[メイン] エミリコ : 「あはは…そ、そうでしょうか!」
[メイン]
エミリコ :
そのまま【冷蔵庫】を開けてみましょう!
……牛乳が見つかれば嬉しいですね!
[メイン] GM : 冷蔵庫を開けると、その中には鶏肉が入っています。
[メイン] エミリコ : 「む……残念でした、生のままではおなかを壊してしまいます…!」
[メイン] ユキ : エミリコのそばにより、冷蔵庫の中を覗き込みます。
[メイン] ユキ : 「それは、鶏肉のようですね」
[メイン]
エミリコ :
「はい!」
「さっきもユキがベーコンを見つけてくれていましたが、せっかくなので両方入れてしまいましょうか!」
[メイン]
ユキ :
「わあ。それは楽しみですね」
エミリコの提案にニコリと微笑みます。
[メイン]
エミリコ :
「ふふふ…!……あれ?こっちの扉はなんでしょうか……」
部屋の奥に向かってユキの手を引きます。
[メイン]
エミリコ :
地図を胸の前で広げますが、この地下室のことは書いていないみたいです。
ううん……
[メイン] GM : 扉に近付くと微かに異臭がしますね
[メイン]
ユキ :
「………」
表情が少しこわばります。
[メイン]
エミリコ :
「…………ユキ……」
それに気付いてはた、と両手でユキの手を包み込みます。
[メイン] ユキ : エミリコの方を向き、その顔をじっと見つめます。
[メイン]
エミリコ :
…………私もなんだか嫌な感じがします。
異臭……もしかしたら、本当に誰かが長い間閉じ込められて……
[メイン]
エミリコ :
「…………」
ぱちぱち、とまばたきをしてユキを見ます。
[メイン]
ユキ :
「…エミリコさん、私はあの扉の先には行かない方がいいと思います」
真剣な表情でそう告げます。
[メイン]
エミリコ :
「……」
「……何か、気付いたんですか?」
[メイン]
ユキ :
首を左右に振ります。
「ただ、なんとなくそう思っただけです」
[メイン] エミリコ : 「…………。」
[メイン] エミリコ : 「……ありがとうございます、ユキ。」
[メイン]
エミリコ :
「…………。」
「……不思議ですね。……前までの私だったら、素直にユキの言葉に従って、上の部屋に戻っていたと思います。」
[メイン] ユキ : エミリコの言葉を受け、次第に顔が不安の色に染まっていきます。
[メイン]
エミリコ :
「…………わがままを言ってごめんなさい、ユキ。」
「……でも、私は私の気持ちに正直になりたい。……確かに、何が待っているかわからない扉の先……私も、とっても不安です。」
[メイン] エミリコ : 「私だって、早くダイニングに戻って、美味しい食事の時間にしたい……と思います。……でも、それより。」
[メイン] エミリコ : 頭の中であの声が響きます。
[メイン] : 『娘を、解放してあげて』
[メイン] エミリコ : 「……全力を出すことから逃げて、後悔したくないんです。」
[メイン]
ユキ :
「……エミリコさん」
顔を俯かせ、そう呟きます。
[メイン]
エミリコ :
「…………。」
「…………でも、ひとつだけ……甘えられるとしたら。」
[メイン]
エミリコ :
「ユキ。…………あなたの気持ちも、聞かせてください。」
「……私はユキと一緒にいるって、約束しました。……どうしても駄目だって言うのなら、私はそれを断りません」
[メイン] ユキ : 自分の手を包んでくれているエミリコの両手に、重ねるようにもう片方の手を乗せます。
[メイン] エミリコ : 「……!」
[メイン]
ユキ :
「エミリコさんがこの扉の先に行ったら、何か怖いことが起こるんじゃないかって、そんな漠然とした不安が浮かんでしまって」
一つ一つ言葉を続けます。
[メイン] エミリコ : こくり、こくりと一言一言を飲み込みます。
[メイン] ユキ : 「だから、止められるなら止めたいってそう思ってしまって…」
[メイン]
ユキ :
「……でも」
俯かせた顔を上げ、エミリコをまっすぐに見て
[メイン] ユキ : 「私は…エミリコさんに後悔して欲しくない、です」
[メイン] ユキ : 「エミリコさんはずっと私と一緒にいてくれて、ずっと頑張ってくれていたから」
[メイン] エミリコ : 「……ユキ…!」
[メイン] ユキ : 「……私、エミリコさんの笑顔が好きです」
[メイン]
ユキ :
「この扉の先で、その笑顔が失われたら怖い」
「でも、行かないことで、後悔することで笑顔になれないなら、それはもっと怖くていやです」
[メイン] エミリコ : 「…………。」
[メイン] エミリコ : 「……ありがとう、ユキ。本当に、いつも優しくて、私のことを考えてくれていて……そして、私のことを、わかってくれています」
[メイン]
エミリコ :
「…………だから」
握った手をほどき……代わりに、小指同士をそっと絡める。
[メイン]
エミリコ :
「優しいユキに、約束します。
……私は、絶対に笑顔を諦めたりしません!!」
[メイン]
エミリコ :
にぃ……と。
一番の笑顔をユキにぶつけます。
[メイン] ユキ : エミリコのその笑顔を見て、私は…。
[メイン] ユキ : 彼女と同じように、一番の笑顔をエミリコにぶつけました。
[メイン]
ユキ :
「…それなら、私からも約束です」
絡められた小指に少し力を込めて
[メイン] ユキ : 「エミリコさんが行くなら、私も行きます。2人ならきっと大丈夫です」
[メイン] ユキ : 「絶対に一人にはさせません」
[メイン] エミリコ : 「……!!」
[メイン]
エミリコ :
……気付いた時には。
不安と安心がぐちゃぐちゃにかき混ぜられたような全身を、ユキに委ねていました。
[メイン] ユキ : 小さなエミリコの身体を優しく抱き止めます。
[メイン] エミリコ : 今確かにここにいるユキのことを、しっかりと抱き寄せます。
[メイン] ユキ : こうしていると、エミリコのあたたかい優しさが流れ込んできて、先ほどまで私の感じていた不安が、雪が解けるように消えていきます。
[メイン]
エミリコ :
ユキのあたたかい心、あたたかい体温が感じられる距離に。
……このまま永遠に、体を任せていたかったけれど。
[メイン] エミリコ : …………。
[メイン]
エミリコ :
やがて、覚悟を決めた表情で……扉に相対します。
……その先に待ち受ける闇に、飲まれてしまわないように。
[メイン]
エミリコ :
[メイン] GM : エミリコが扉を開けると、充満していた臭いが一気に溢れ出す。錆びた鉄の臭いと、果物や肉が腐敗し発酵した酷い臭い。生理的に受け付けない状況に、吐き気をもよおす。
[メイン] GM : 床面は、何かの魔法陣が描かれており、その中央にはおびただしい量が零されたのであろう血溜まりが出来ている。その光景に不釣り合いな可愛らしいクレヨンが、その赤い水溜りの上に複数転がっている。SANc(1/1d2)
[メイン] エミリコ : 「…………」
[メイン] エミリコ : CCB<=32 SANc (1D100<=32) > 93 > 失敗
[メイン] エミリコ : 1d2 (1D2) > 1
[メイン] system : [ エミリコ ] SAN : 32 → 31
[メイン]
GM :
そしてエミリコの目の前には、闇のように黒い塊がひとつ。
その塊がエミリコの姿を確認すると、口を開き、襲いかかろうと動き出す。
[メイン] GM : SANc(1/1d3)
[メイン] エミリコ : …………っ!!?
[メイン] エミリコ : CCB<=31 SANc (1D100<=31) > 42 > 失敗
[メイン] エミリコ : 1d3 (1D3) > 3
[メイン] system : [ エミリコ ] SAN : 31 → 28
[メイン] エミリコ : 反射的に背中のほうきを振り下ろして弾きます…!
[メイン] GM : どうぞ!
[メイン] エミリコ : ……ど、どうして……あれが、ここに……!
[メイン] エミリコ : CCB<=80 棒術(箒) (1D100<=80) > 4 > 決定的成功/スペシャル
[メイン] エミリコ : !
[メイン] GM : 1d6+3で
[メイン] エミリコ : 1d6+3 (1D6+3) > 4[4]+3 > 7
[メイン] ????? : 叩かれて一時的に動きを止めるが、すぐにまた動き出す。
[メイン]
エミリコ :
「……っ、はぁ、はぁ……!」
ユキを庇うようにしながら、再びほうきを構えます!
……あれならまだ、きっと対処できる……!
[メイン] ユキ : 初めて見る生き物に驚きつつ、エミリコの表情を見て、あれが危険な生き物だと察します。
[メイン] ユキ : 「エミリコさん!私に何かできることはありますか?」
[メイン] エミリコ : 「…………っ!……さっきの部屋!!」
[メイン]
エミリコ :
「少しの間だけ、私がここで食い止めます……!その間に、ペットボトルを!」
「…………"あれ"は、お水が苦手なんです!」
[メイン] ユキ : 「……!」
[メイン]
ユキ :
「わかりました。すぐに取ってきます!」
前の部屋の方へ駆け出します。
[メイン] ????? : 1人になったエミリコを確認し
[メイン] ????? : s1d2 (1D2) > 2
[メイン] ????? : s1d100<=25 組み付き (1D100<=25) > 65 > 失敗
[メイン] エミリコ : ……っ……! 来る……!
[メイン] ????? : カサカサと高速で動き、エミリコに組み付こうとするが…
[メイン] ????? : ひらりと躱されてしまう
[メイン]
エミリコ :
「っ……そうそう!こっちですよ!」
ユキから気を逸させるように挑発しながら、再びほうきを振り下ろします!
[メイン] エミリコ : CCB<=80 棒術(箒) (1D100<=80) > 8 > スペシャル
[メイン] GM : スペなので1d6+1で
[メイン] エミリコ : 1d6+1 えーいっ!! (1D6+1) > 6[6]+1 > 7
[メイン] ????? : 黒い塊はエミリコの箒に潰され、完全に動きを止める。
[メイン]
エミリコ :
「…………ふぅ」
ほうきをたん……と立て、軽く汗をぬぐいます。
……お屋敷で学んだことがちゃんと活きました。
[メイン] ユキ : ペットボトルを抱えて戻ってきます。
[メイン]
ユキ :
「エミリコさん!大丈夫ですか!?」
すぐにエミリコに駆け寄ります。
[メイン]
エミリコ :
「……あ、ユキ!こっちです!」
念のため片手でほうきを押さえつけたまま、それに水をかけるように促します!
[メイン] ????? : エミリコが一瞬だけ目を離した瞬間、最後の力を振り絞って飛び上がり、そのままエミリコの頭部へと…
[メイン] エミリコ : 「…………っ!!?」
[メイン] エミリコ : 慌てて口と目を塞ぎますが、反応が遅れ────
[メイン]
ユキ :
「……っ!」
既に開けていたペットボトルの中の水を、エミリコへと飛びかかる黒い塊へとかけます。
[メイン] ????? : 「!?!?!?!?」
[メイン] ????? : 水をかけられた黒い塊は、声にならない声を上げ、バラバラと空中に浮いたまま崩れていく
[メイン]
エミリコ :
「……っ……はぁ、はぁ……」
「あ、危なかった……助かりました、ユキ……!」
[メイン] ユキ : そのままぺたんと座り込みます。
[メイン]
ユキ :
エミリコを見上げ、その無事を確認して
「え、エミリコさんが無事で、本当に良かったです…」
[メイン]
エミリコ :
「へ、へへ……私も頑張りましたが、ユキのすばやい判断のおかげですよ」
今度こそゆっくりと落ち着いて、安全の確認も兼ねて部屋を見渡します。
[メイン] GM : 黒い塊を倒し、静かになった部屋。ボロボロになった木の机の上には日記が1冊ある。
[メイン]
エミリコ :
…………あれは……
もしかして、この日記を守っていたのでしょうか。
[メイン] エミリコ : 二人で机に近づいて日記を確認してみましょう!
[メイン] ユキ : ゆっくりと立ち上がり、エミリコと一緒に日記を開きます。
[メイン] GM : 日記には、写真が挟まっており寝室に飾ってあった写真に写っていた男と女、そして一人の少女が写っている。
[メイン]
GM :
【地下室の日記】
軽率な気持ちで浮気をしていたことへの後悔。それが、原因で二人目を身篭っていた妻が寝室で自殺したこと。その死体を風呂場でバラバラにして庭に埋めたこと。
その絶望と罪悪感に耐えきれず、自分も自殺を考えたこと。その時に、表紙に何も書かれていない怪しい本を買ったこと。死んだ人間を生き返らせる方法が書かれていたことなどが記されていた。
その為には、家族を生贄に捧げる必要があると書かれていたが、そんな恐ろしいことを出来るはずもなく、娘の寝顔を見ては後悔ばかりの日々だという内容が日記に続く。
「また家族みんなで、温かいシチューが食べたいね」
そんな娘の言葉が刺さる。やがて、日記の主は自分を生贄にすることを決心するような内容に変わり、『皆で、また暖かいご飯を食べよう』と最後のページに残されていた。
[メイン]
ユキ :
「……これ、私…?」
写真を手に取り、写真に写る少女をじっと見ます。
[メイン]
エミリコ :
「…………!」
……うすうす、どこかでそんな気はしていましたが。
[メイン] エミリコ : 「……ユキは最初から、ずっとこの家で暮らしてたんですね。」
[メイン]
ユキ :
「……うん。そうみたいですね」
日記に目を落とします。
[メイン] ユキ : 「ママ、パパ…」
[メイン] エミリコ : 「……」
[メイン]
エミリコ :
…………お母さんが死んでしまって、お父さんは……
……ユキは、ずっとこの家に一人だったんでしょうか。……それとも……
[メイン]
ユキ :
「…不思議なんです」
ぽつりと呟きます。
[メイン]
ユキ :
「エミリコさんと一緒に色々調べて、色々見て」
「そしてこの写真と日記で、ここが私の家だとわかっても、そんな実感が湧いてこないのです」
[メイン]
ユキ :
「結局何も思い出せませんし、私の名前だって…」
寂しげな笑顔を浮かべます。
[メイン] ユキ : 「…エミリコさん、私は、これからどうしたらいいのでしょうか?」
[メイン] エミリコ : …………ユキ。
[メイン] エミリコ : ……突然家族を失ったことを知らされて、それでも自分のことが思い出せなくて……私は、そんなユキの気持ちを、全て理解しきることはできません。
[メイン]
エミリコ :
「……知っていますか?」
……それでも。
[メイン]
ユキ :
「………?」
エミリコの瞳をじっと見つめます。
[メイン]
エミリコ :
「……ひとつは、頑張った後には、お休みも必要なこと。ユキは今日、いっぱい私と一緒に頑張ってくれましたから、たまにはご褒美も必要です」
「ぴぃんと張り詰めて悩んでばかりでは、糸も切れてしまいます!」
[メイン]
エミリコ :
「……それと、もうひとつ。」
ゆっくりとユキの正面に歩み寄って。
[メイン] ユキ : 一瞬だけビクッとしますが、その場からは動きません。
[メイン] エミリコ : まっすぐにユキを見つめ、手を大きく左右に開いて。
[メイン]
エミリコ :
「私も、ユキの笑顔が大好きです!」
「だから、ユキにも悲しい顔はしてほしくないですし、ユキの笑顔も諦めたくありません!」
[メイン]
ユキ :
「……!」
「エミリコさん…」
[メイン]
エミリコ :
「自分の行き先がわからないのなら。
……こんな私でよければ、ついてきてくれますか?」
[メイン] エミリコ : くすり…と微笑み、自分の胸の中にユキを誘います。
[メイン] エミリコ : 「私にとって、ユキはとってもとっても大切なユキですよ。」
[メイン] ユキ : 「………」
[メイン] ユキ : 私は先ほど自分が言った言葉を思い出していました。
[メイン] ユキ : 『絶対に一人にはさせません』
[メイン] ユキ : そう思ってくれていたのは、私だけではなくて…。
[メイン] ユキ : 「……そうでしたね。私は"ユキ"です」
[メイン] ユキ : この人が考えてくれた、私の大切な名前。
[メイン] ユキ : 目の前のエミリコの方に一歩踏み出し、広げられたと彼女の腕の中へゆっくりと自分の身を預けます。
[メイン] エミリコ : 静かに、ただゆっくりと抱きしめ……優しく背をさすります。
[メイン]
ユキ :
不思議です。嬉しいときにも涙って出るものなのですね。
エミリコさんの服を汚してしまいます。あとで謝らないと…。
[メイン] エミリコ : そんなユキの様子を見、肌で感じながら、図書室での温かさを思い出して。
[メイン]
エミリコ :
「一通り落ち着いたら、美味しいご飯の時間にしましょうか。」
「あったかいご飯を食べれば、きっと笑顔も溢れますから!」
[メイン]
エミリコ :
[メイン]
エミリコ :
ふんふんふ〜ん♪
と口笛を吹きながら、出来上がったシチューを皿に盛りつけます。
ユキと一緒に作る初めての時間は、まるでずっと昔からの友達みたいに、賑やかで楽しいものでした。
[メイン]
ユキ :
「エミリコさん。料理も上手なのですね」
鍋を覗きながら
[メイン]
エミリコ :
「えへへ……いつもよく作ってますからね」
「でも、こうやって人と一緒に作る料理がこんなに楽しいなんて初めて知りました!」
[メイン]
エミリコ :
「……っとと!」
調子に乗ってバランスを崩しかけるも、なんとか二人分のシチューをランチョンマットの上に並べます!
[メイン] エミリコ : 「はい、座って座って!」
[メイン] ユキ : エミリコの慌て声を聞き、心配そうにそばに寄りますが、大丈夫そうなのを確認したので言われるままに座ります。
[メイン]
エミリコ :
「ふふん……湯気からいい匂いがします!」
「今日は本当にいろんなことがあって大変でしたけど、美味しいご飯の前では全部吹き飛んじゃいますね!」
[メイン] エミリコ : ぐぅ〜。
[メイン] ユキ : その音に同調するようにくぅ、と自分のお腹の音も鳴りました。
[メイン] エミリコ : その音に安心感と、満足感のようなものを受け。
[メイン] エミリコ : 「ふぅ……それじゃ、手を合わせて──」
[メイン]
ユキ :
何度も聞かれているので、もう恥ずかしがることもなく柔らかく微笑みます。
そして手を合わせて。
[メイン] : 「「────いただきます!!」」
[メイン]
エミリコ :
口の中に出来立てのシチューを流し込み……
「〜〜〜〜〜〜…………っ!!!」
[メイン] ユキ : スプーンにシチューをすくい、ぱくりとひと口食べます。
[メイン] ユキ : 「……美味しい!」
[メイン]
エミリコ :
「おいしいです!!いつも作るのもおいしいですが、これはすっごくすっごくおいしいです!!」
「お肉とお野菜もしゃきしゃきで、口の中だけじゃなくて、心の中もぽっかぽかで……!!」
[メイン] ユキ : エミリコの言葉にコクコクと頷きます。
[メイン] ユキ : 「本当に美味しいです。あたたかくて…まるでエミリコさんの優しい気持ちがそのまま流れ込んでくるような」
[メイン] エミリコ : 「……なるほど! それじゃあ、このシチューはきっとユキのあったかい気持ちも一緒に入ってるから、きっとこんなにおいしいのですね!」
[メイン] ユキ : 「…そんな、でも、うん。そうですね」
[メイン]
エミリコ :
自然体のとろけるような笑顔のまま、次々と口に運びます。
「さすがはユキです!…………あ!」
[メイン]
エミリコ :
思い出したようにバスケットを開き。
「……はい!これも忘れちゃいけませんよ!!」
[メイン] エミリコ : パンを半分にちぎって、ユキに手渡します。
[メイン] ユキ : このシチューには私を想うエミリコさんの気持ちと、エミリコさんを想う私の気持ちが溶け合っている。
[メイン]
ユキ :
「そうでしたね。ありがとう」
エミリコからパンを受け取ります。
[メイン] エミリコ : もくもくとシチューにつけたパンを頬張りながら、じっとユキの様子を観察します。
[メイン] ユキ : パンをシチューに浸し、ぱくりと食べます。
[メイン] エミリコ : じぃぃ。
[メイン] ユキ : エミリコに見守られながら、口の中に広がるパンとシチューを味わいます。
[メイン] ユキ : 「…エミリコさん!」
[メイン] エミリコ : 「はっ、はい?!」
[メイン] ユキ : 「とっても、すごく、美味しいです!」
[メイン]
エミリコ :
「……!!」
「えへへ……ですよね!そうですよねっ!」
[メイン] ユキ : 食事中に大声を出してしまうのは行儀が悪いですが、エミリコさんに伝えたい思いは止められなくて。
[メイン]
エミリコ :
いつもは部屋での食事でしたから……
こんなふうにわいわいとご飯を食べるのは、初めてかもしれません!
[メイン] エミリコ : ……そんな中、ふと……窓の外に目が移って。
[メイン]
エミリコ :
「……真っ白で、身体の中がぽかぽかして。」
「このシチューとパンは、今日みたいなユキの日にぴったりですね!」
[メイン] ユキ : エミリコと同じように窓の方に視線を移します。
[メイン] ユキ : 「はい。でも私は、こんな日じゃなくても、誰かと一緒なら、エミリコさんと一緒なら、いつだってあたたかいです」
[メイン] エミリコ : 「…………!!」
[メイン] エミリコ : 「はい!明日も明後日も、私はユキと一緒にご飯が食べたいです!」
[メイン] エミリコ : ありのままの感情を、ユキに向かって送ります。
[メイン]
ユキ :
「───────」
エミリコに何かを伝えようとします。
[メイン] エミリコ : ────え?
[メイン] GM : しかしその声は届くことなく、エミリコの視界は段々と白く染まっていきます。
[メイン]
エミリコ :
「…………っ……!」
がたん、と。
[メイン] エミリコ : 卓を揺らし……ただ、言葉を発する余裕もないままに。
[メイン] エミリコ : 左の髪飾りを外して、ユキの手の中に握らせます。
[メイン] GM : ユキはその髪飾りを受け取りますが、エミリコが次に聞こえた声は…。
[メイン] : 「人と食らう飯というものは、こういうものか。娘の願いも分からんでもないな」
[メイン] GM : 揺らぐ視界の中で、先程の表情などまるで嘘のようにユキはその白い肌に不気味な程に生える赤い口の両端を釣り上げて歪な笑みを浮かべていました。
[メイン] エミリコ : 「…………っ…!!?」
[メイン] GM : その声は、ユキのものでは最早なく。男とも女とも、老人とも子どもとも取れぬ声が可憐なユキから発せられています。
[メイン] GM : その声に、エミリコは聞き覚えがありました。ここに、来る前に聞いた時と全く同じ声です。
[メイン] : 「悪くない、なかなか悪くなかった。楽しかった。ああ、それなりに楽しかったぞ人間よ」
[メイン] エミリコ : ────…………
[メイン] エミリコ : …………にこり。
[メイン] GM : ユキの姿も、周囲と同じように揺らぎ、まるで、雪が溶けて消えていくように。その景色に溶け入ていき、それに比例してエミリコの瞼は自らの意思に反し段々と瞼が重くなります。
[メイン] : 「帰って良い、縁があればまた会おう」
[メイン] エミリコ : 「──はい。一緒にご飯を食べる約束、ですから!」
[メイン]
エミリコ :
[メイン] GM : そんな声に見送られ、エミリコは目を覚ますとそこは見慣れた自分の部屋の天井がありました。
[メイン] GM : 時間は、夕飯の時間はとっくに過ぎた深夜。夕食を食べていないはずの胃袋は、何故か確実に満たされた温かな感覚があります。
[メイン] GM : エミリコの傍らには、小さな銀色のスプーンと、折り畳まれたメモが1枚置いてあります。
[メイン] GM : メモを開くと、あの場所で見たユキの筆跡でこう書かれていました。
[メイン] GM : 『エミリコさんが私のことを"きれいなお花"と例えてくれましたね。とても嬉しかったです』
[メイン] GM : 『それで思い浮かんだのですが、私がお花だとしたら…そう、エミリコさんはまるで…"お花畑"!』
[メイン] GM : 『エミリコさんの表情や仕草が、次々とお花が咲くように移り変わる姿を見て、私はそう思いました』
[メイン] GM : 『私とずっと一緒にいてくれて、最後の食事を、あたたかい料理を、本当にありがとう』
[メイン] GM : 読み終えると、小さな銀色のスプーンが何かを訴えるように一瞬、キラリと輝きましたがエミリコはその輝きに気付かないまま各々の思う通りの生活に戻ることでしょう。
[メイン]
エミリコ :
[メイン] エミリコ : 「……あ!おはようございます、ケイト様!」
[メイン]
エミリコ :
「えっ……?……はい、そうなんです!聞いてください!
「昨日の夜、とっても不思議で、ちょっぴり怖くて……でも、とーっても楽しくて、美味しくて、あったかいことがあったんですよ!!」
[メイン]
エミリコ :
[メイン]
エミリコ :
今日の拭き掃除に勤しむ窓の外には。
……今年初めての雪が、ちらちらと舞っていました。
[メイン]
エミリコ :
[メイン]
エミリコ :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
シャンクトゥルフ
「雪の日のクリームシチュー」
[メイン] GM : おしまい
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : 宴ですわ~!!!
[メイン] エミリコ : 宴ですよ〜〜〜〜!!!